欧米ブランドに「負けていないぞ!」

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カテゴリー: 国内革事情

前回に続き、日本最大級のハンドメイドマーケットプレイス<Creema(クリーマ)>が主催する「HandMade In Japan Fes 2018(HMJ/ハンドメイドインジャパンフェス)」から注目ブースをピックアップしてご紹介します。


地元の伝統技術を活用し、社会問題を解決
<DIYA(ディヤ)>
里山の現実をより多くの人に伝えていくことを目指し、始動。徳島県の祖谷(いや)地方で、有害駆除された野生の鹿を製品にすべく、ブランド化したそう。
「年間約1,500頭を超えるシカが駆除されますが、そのほとんどが山に放置されているのです。DIYA は、この里山の現実をより多くの人に伝えていくことを目指し、立ち上げた鹿革プロジェクトです。
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駆除した個体の価値を高めていくことは、問題解決につなげるための大切な視点であると考えています。柔らかな鹿革素材の魅力を最大限にいかし、丁寧に作りあげたDIYAの製品。手に取ってくださった皆様が、鳥獣被害と里山の暮らしのいまを知る、貴重な一歩となりますように」と、"シカけニン(仕掛け人)"蔦 哲一朗さん。
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2013年に地元・徳島の祖谷地方を舞台にした映画「祖谷物語-おくのひと-」を発表。東京国際映画祭をはじめ、トロムソ国際映画祭で日本人初となるグランプリを受賞するなど多くの映画祭に出品され話題となり、2014年、個人として徳島県庁より『阿波文化創造賞』を受賞しました。
異なるジャンルから飛び込み、プロデュース。新たな風を吹き込んでいます。


ステイショナリー感覚の革小物がアイキャッチに
<KUGIRI(クギリ)>
デザイナーの藤本さんがブランドを立ち上げ、シンプルかつ機能的なバッグ、革小物をリリース。特にステイショナリーの評価が高く、専門紙・誌の編集者から高く評価されています。
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現在、カードケースがブレイク中。フラップに小さなパーツを配することでカードスタンド替わりに。名刺交換時、有効に活用でき、ビジネスシーンのコミュニケーションが円滑になりそう。
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バッグクラフトマン養成スクール<アトリエフォルマーレ>卒業生で活動するユニット「JAPAN レザークリエイターズ」では、藤本さんがリーダーシップを発揮。百貨店に催事出店し人気です。


「革らしさ」を生かした「革らしくない」プロダクト
<革作家 ayato(アヤト)>
ナチュラルマーク(個体の特性、キズなど)をそのままに使用するなど「革らしさ」を生かしながらも、ドット柄や蟻の刺しゅうなど、相反するポップなテイストのものづくりがユニーク。
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作家自身が裁断、染色、縫製・・・とすべてのプロセスを手がけ、ぬくもりのあるニュアンスが漂う作風がオリジナリティにあふれています。
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革小物から野球用グローブまでと、幅広いコレクションを展開。好みの型と柄の組み合わせでセミオーダーも可能だそうです。
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フォトジェニックなルックスと、熱いトークで女性ユーザーから注目を集めています。


ショップのような空間と接客で差別化
<chi.wata(チ.ワタ)>
ショップのようなしつらえの大きなブースで、ひと際、存在感を放っていた<chi.wata(チ.ワタ)>。東京・高円寺に構えるアトリエ兼ショップの世界観を移設したような、スタイリッシュな雰囲気です。
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姿見を設置、全身のバランスを見ながら、丁寧に接客し「素材感、サイズ感を確認してから買いたい」というリピーターのニーズにしっかりと応えて。
デザイナーの千綿さんをはじめ、応対するスタッフも多く配置し、マンツーマン、ハンドトゥーハンドで次々と売れていくようす、拝見していてホッとしました。
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スタイリングに合わせやすく、使うひとの魅力を引き出すバッグたち。すれ違うひとが思わず目を留めてしまうような、さり気ない個性が光ります。


人気のおにぎりケースをシンプルに表現
<Natural Intelligence(ナチュラルインテリジェンス)>
「持つことで特別感を感じられるような製品をつくりたい」との思いを込め、活動するブランド。
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イヤホンクリップやキーケースなど、革小物に加え、なかには、超個性派アイテム、おにぎりケースも。
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会場では、おにぎりケースをほかにも見かけましたが、シンプルなデザインで革の持ち味を引き出しています。パーツが少なく女性も使いやすそうですね。


ブランドの核となるスモッキングでさらなる進化
<kaunis sormus(カウニスソロムス)>
スモッキングの技法を生かしたコレクションが目をひく同ブランド。昨年もピックアップさせていただきましたが、今年は進化した表現に感激。
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スモッキングというと、70年代テイスト、ペザント(農夫)ルックなどに代表されるナチュラルなニュアンスが特徴ですが、技法を生かしながらも、素材を艶感のあるレザーにチェンジし、ゴールドをあしらったパール調のパーツをプラス。フェミニンかつエレガントなアクセサリーに昇華しました。
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厚手の素材が多いので、指ぬきをしていても、作業はなかなかハードだと思われますが、クラフト感だけにとらわれない自由な発想がいいですね。今後の活動が楽しみです。


ハンドメイドマーケットプレイスやリアルイベントがあることで、若いクリエイターたちが伸び伸びと自由な活動をしているのがうれしいです。ユーザーと向き合い、直接つながることでいままでになかったマーケットが醸成されています。
ジャパンレザーが身近になり、「革製品を使いたい」「革製品を贈りたい」といったニーズが広がっていきますように。


■ 参考URL ■
 HandMade In Japan Fes <https://hmj-fes.jp/>

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日本最大級のハンドメイドマーケットプレイス<Creema(クリーマ)>が主催する「HandMade In Japan Fes 2018(HMJ/ハンドメイドインジャパンフェス)」が、7月7日(土)~8日(日)の2日間、東京・有明 東京ビッグサイトで行われました。
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HandMade In Japan Fes 」は日本各地で活動する多くのハンドメイドクリエイターが集結する人気フェス。アート、雑貨、ファッション、アクセサリーほか多彩なプロダクトがそろいます。

クリエイターエリアでは、伝統工芸職人・人気クリエイターたちの作品に触れ、ものづくり体験ワークショップも。このイベントでしか出会えないつくり手たちとコミュニケーションも楽しい。
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新進気鋭のアーティストや人気フェスバンドによるライブステージをはじめとしたミュージック&プレイエリア、フードコーナーなど、ファッション以外のプログラムも充実しています。

開催時期の七夕に合わせ「織姫と彦星」をテーマに展開。天の川をイメージしたトンネルの中にクリエイターによる「織姫と彦星」をモチーフにした100作品の展示、フリーワークショップも実施。クリエイティビティあふれるサマーバレンタインとなりました。
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「HMJの思い(=初心)に返る」との方針のもと、あえて規模を縮小したものの、昨年より10%多い国内外から5万人を超える来場者を記録。顧客満足度も大きく高まったようです。

駆け足でお邪魔してきましたので、注目ブースをピックアップしてご紹介します。


日本最大のレザープロダクトコンペティション「Japan Leather Award(ジャパン・レザー・アワード)」が昨年に続き出展。
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6月1日にオフィシャルサイトがオープン。事前エントリーの受付がスタートしました。
「ファッション産業である皮革産業に、その時々の消費者ニーズなどに即応できる新たな"発想・表現"のできる人材を発掘・育成したい」。このような目的のもと、一般社団法人 日本皮革産業連合会(JLIA)が毎年開催する同アワード。誰もが無料で応募できるのが魅力です。今年は東京・二子玉川ライズで審査会・表彰式・受賞作品展示が行われます。

応募部門はフットウェア部門/バッグ部門/ウェア部門/フリー部門の4部門。フューチャーデザイン賞(新奇性、新たな市場形成の可能性を評価/賞金10万円)、ベストデザイン賞(優れた商業的な価値を評価/賞金10万円)の各2賞が。さらに学生部門(最優秀賞/新奇性、発展性を評価/賞金10万円)があり、グランプリは上記9賞の中で最も優れた作品から選ばれ、賞金30万円と3つの中から選べる副賞も用意されます。

プロ審査員としてウェブメディア「Fragments」編集長 伊藤瞳さんが加わりました。審査員長は東京藝術大学美術学部教授 長濱雅彦さん。特別審査員としてドン小西さん。
阿部浩さん(レガーレ)、天津憂さん(エーディグリーファーレンハイト)、有働幸司さん(ファクトタム)、鎌倉泰子さん(フリーランスバイヤー/ライター)、佐藤直人さん(NAOTOSATOH)、中山路子さん(ミュベール)、橋本太一郎さん(ノーノーイエス)、矢口真弓さん(PR・アドバイザー)と活躍中のデザイナー、ビジネスパーソンが審査員を担当予定。厳正に審査されます。
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皮革業界関係者だけでなく、幅広いジャンルのクリエイター、海外のかたも立ち寄り、日本製革製品の魅力を知っていただく、きっかけに。ブースでは今年度の特長や応募部門などの説明とともに、それらの内容をまとめた印刷物を設置・配布。事務局スタッフがおひとりおひとりに丁寧に応対、説明しました。
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また「Japan Leather Award 2017」グランプリ受賞作品を展示。雨や水に濡れることで、グラフィックが鮮明に浮かび上がる特性を伝えるべく、その場で水をスプレー! その変化がとても好評。
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グランプリ受賞作品だけでなく、トロフィーを展示することで、受賞のイメージがわき、モチベーションが上がったかたも多いようです。
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なお、ご応募には事前エントリーが必須となっています。現在、事前エントリーの申し込みを受付中です。くわしくは下記リンク先公式サイトをご参照ください。

「HandMade In Japan Fes 2018」レポートは次回に続きます。


■ 参考URL ■
 HandMade In Japan Fes <https://hmj-fes.jp/>
 Japan Leather Award <http://award.jlia.or.jp/2018/>

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ファッションデザイナー 山本寛斎さんの総合プロデュースによる「日本元気プロジェクト」が6月9日(土)、東京・六本木 六本木ヒルズアリーナで開催されました。世界各国で国際交流イベントを手がけてきた山本寛斎さんが、「人間讃歌」をテーマに総合プロデュースする「日本元気プロジェクト」はファッション×人間力で日本の元気を呼び覚ます、1日限定の「寛斎祭り」です!

「『元氣の衣』を着こなすのは、ファッションか、アクションか、パッションか。元氣は氣から。ほら、とっておきの自分を仕立なくちゃ。国籍も、人種も、性別も、年齢も超えて、ファッションから伝統芸能、スポーツまで、あらゆる文化が刺激しあい、共鳴しあう。隅から隅までずずずい?っと、前代未聞のスーパーエネルギーを、お届けしますッ!!」(「日本元気プロジェクト」公式サイトより)。熱い熱いメッセージが込められて。
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座席スペースに入りきれないひとたちが会場を取り囲み、ものすごい熱量のエネルギーを交換しているかのよう。このとき、この場所にしかない時間を共有した貴重な体験でした。

ワークショップをはじめ、幅広い世代が楽しめる参加型プログラムも盛りだくさん。日本全国823名のキルト作家と制作した巨大キルトのタペストリー、いけばな草月流のインスタレーション、熊本県山鹿市の山鹿灯籠、福島県双葉町の双葉提灯を使用した会場装飾などなど、圧倒的な華やかさ! CANDLE JUNEさんが代表を務め、災害時における緊急支援とその後の継続的な支援を続ける「LOVE FOR NIPPON」とのコラボレーションを通し、東日本大震災・熊本地震被災者のかたがたへ会場からエールが届けられました。
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実際に結婚するご夫婦をキャスト、来場者が一体となって祝うシーンも最高!

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世界的ギタリスト Marty Friedmanさん、大河ドラマ「西郷どん」のオープニングテーマ曲に抜擢された奄美の歌姫 里アンナさん、若きディーバ 鈴木瑛美子さん、 カーネギーホールをはじめ世界中で活躍する、はなわちえさんの津軽三味線、熊本市立 必由館高等学校 和太鼓部による演奏が融合するライブパフォーマンスで盛り上げました。

このほか、世界を舞台に活躍するスペシャリストたちがメインイベントのキャストに。
秋元 梢さん(モデル)、Amanda Brownさん(モデル・英語教師)、安藤美姫さん(プロフィギュアスケーター)、アン ミカさん(モデル・タレント)、荻田泰永さん(北極探検家)、CANDLE JUNEさん(アーティスト)、高橋靖子さん(スタイリスト)、土屋アンナさん(モデル・アーティスト)、テリー伊藤さん(演出家・テレビプロデューサー)、三浦雄一郎さん(プロスキーヤー・冒険家・クラーク記念国際高等学校 校長)、ラモス瑠偉さん(元サッカー日本代表)・・・とさまざまなジャンルから選出された一流のかたがたが<KANSAI YAMAMOTO>の新作をお披露目しました。
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日本のものづくりを結集させたコレクションは、最高の素材、技術の魅力が際立って。御幸毛織の服地やエプソンの最先端プリント技術、オニツカタイガーの<NIPPON MADE>に加え、ニッポンが世界に誇る姫路のレザー<姫革>も協力しています!
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<姫革プロジェクト>とは
「兵庫県姫路市内皮革2組合が革製品製作会社と連携し、姫路ブランド<姫革>の認知向上と新しい革づくりの開発を促進するプロジェクト。タンナーが開発・製造した半裁革を製作会社へ無償提供、製作会社はその半裁革から長財布と小銭入れを製作、ネット販売します。販売実績から読み取れる購買者の嗜好を販売側からタンナーへフィードバックすることで、タンナーは売れ筋革の開発が効率よく行えることが期待されます」(姫路市 公式サイトより)。

姫高皮革事業協同組合、御着四郷皮革協同組合、西姫路にかわ皮革産業協同組合で構成する 「姫路皮革製品推進協議会」が全面協力を行い無償提供。当日配布のパンフレットにも<姫革>について記載され、姫路の皮革産業の起源が弥生時代後期ともいわれているほど歴史があること、近年、その歴史に裏付けされた技術力(なめし技術・加工技術)が海外からも高く評価されていることもアナウンス。

今回のイベントに採用されたのは、テレビ番組で姫路の皮革が紹介されたのがきっかけ。放送を見て姫革に興味をもった寛斎さんが自ら姫路市の担当者に電話でご連絡。その後、「放送で紹介されていた現場を直接見たい」と、姫路に訪れ、(株)三昌レザーパビリオン、(有)新喜皮革などを視察。「姫路皮革製品推進協議会」の全面協力のもと (株)三昌レザーパビリオンにて、ファッションショーに使用する姫革について、山本寛斎事務所のクリエイティブディレクター、制作スタッフが選定し、作品がつくられました。
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そんな<姫革>を着こなす、アン ミカさん。洒脱なトークのコメンテーター、通販女王としてもお馴染み。やっぱり、パリコレでご活躍した経歴をもつモデルさんですよね。ほんとうに素晴らしかった。このコーナーのMCを兼務しながらも、ウォーキング、パフォーマンス。大人のエレガンスとハッピーなエナジーがあふれて。姫革を使用した作品に生命を吹き込んでくださって、感激です!!

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同じくパリコレでご活躍になられた秀香さん(ファッションプレゼンター、モデル)、高橋靖子さん(スタイリスト)、とレジェンドのパフォーマンスもうれしかった。エンタテイメントであり、総合的なパフォーミングアートですね。「ファッションって、楽しい」と再確認するとともに、日本の革、姫路の革のものづくりと、無限の可能性を感じました。


■ 参考URL ■
 日本元気プロジェクト
 <http://www.kansai-inc.co.jp/ngp2018/>
 姫路市
 姫路皮革製品推進協議会
 <https://www.facebook.com/himekakuproject/>

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今回で当ブログの投稿が400記事となりました。いつもご覧いただき、ありがとうございます。今年度から新メンバー 村木るいさんも加わりパワーアップ。引き続き、日本の革と革のものづくりに関するコンテンツを発信していきますので、今後とも、よろしくお願いいたします。


さて、ゴールデンウイーク、いかがお過ごしでしょうか? 今年は最長で9連休。満喫なさっているかたも多いと思います。大型連休中、皮革産地のマルシェや地域ブランドの期間限定イベントが続々。そのほか、母の日に向けたワークショップ、ビジネスパーソン向けのセミナーや製靴学校受講生 募集といったトピックを含め、まとめてご紹介。ぜひ、参考になさってください。


【東京・池袋】パンプスメソッド研究所i/288「認証パンプス i/288ベージュコレクション オーダー会」~5月6日

パンプスメソッド研究所i/288「認証パンプス i/288ベージュコレクション オーダー会」が東京・池袋<池袋レディースキッド>、<京都タカシマヤ>で開催中です(<京都タカシマヤ>では「パンプスオーダー承り会」、本日5月1日まで)。

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2011年からスタートした産学官プロジェクトとして、女性が快適に履ける靴型を研究する、足入れの良い革靴プロジェクトが発足。5年余りの研究成果をもとに生まれたのが従来のパンプスの概念を変える<パンプスメソッド>。同メソッドをベースにした革靴基準品質認証ブランドが<i/288>です。今回のオーダー会ではベージュコレクションが登場。秀逸なパンプスと出会ってみてはいかがでしょうか?


  パンプスメソッド研究所i/288  

  <http://www.pumps288.jp/>


<横浜タカシマヤ>「豊岡鞄フェア」5月2日~

鞄産地としてお馴染みの兵庫・豊岡の地域ブランド<豊岡鞄>のポップアップイベントが各地で開催され、好評です。5月2日(水)からは、神奈川・横浜<横浜タカシマヤ>で開催。ミニチュアボストン(キーホルダー)をつくる「ワークショップ」<5月3日(木・祝)~5日(土・祝)>や「カバンクリーニングキヌガワ 鞄・革製品の色補正・修理ご相談会」<5月9日(水)~14日(月)>など販売以外の参加型プログラムも充実しています。


  横浜タカシマヤ

  <https://www.takashimaya.co.jp/>


【兵庫・姫路】「姫路 革の市」5月6日

毎月第1日曜恒例の「姫路 革の市」。国内有数の皮革産地・姫路のなかでもタンナー(皮革製造工場)が多く集積する高木地区で直売市が行われています。

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「姫路で生み出された高品質な皮革を知っていただき、日本のものづくり文化の発展に寄与したい」との想いが込められた、地場産業である皮革を用いた革製品(鞄/靴/小物)を出品。革素材、副資材が豊富にそろい、DIY派ユーザーに人気です。


   「姫路 革の市」
   <https://kawanoichi.jimdo.com/>


【石川・金沢】キソラ「母の日レザーワークショップ」5月12日~

日本製革製品を展開する人気ブランド<キソラ>金沢店(金沢駅前リント内)が、「母の日」に合わせワークショップを5月12日(土)から2日間行います。

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上質なレザーでスマートフォンサイズのミニポシェットをつくります。職人兼スタッフが丁寧にサポートしてくれるので、ビギナーさんも安心ですよ。参加費1,000円、各日3回(11:00~、14:00~、16:30~)。

  
  キソラ金沢店
  <http://www.100bangai.co.jp/tenantinfo/kissora/>


【東京・浅草】「エキゾチックレザーに関する研修会のご案内」5月16日

恒例のセミナー「エキゾチックレザーに関する研修会」が5月16日(水)、東京・駒形 皮革健保会館6Fで開催されます。

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各種エキゾチックレザー<ワニ、トカゲ、ヘビ、オーストリッチ、象(エレファント)、アザラシ(シール)、サメ(シャーク)、エイ(スティングレイ)、ペッカリー・・・>についてのレクチャーはもちろん、ワシントン条約、爬虫類等皮革製品表示、 鞣しと染色、ケアなど、爬虫類等皮革の知識を幅広く学ぶことができます。参加無料。事前予約制。申し込みは一般社団法人 日本皮革産業連合会まで。締切 5月9日(水)。


  一般社団法人 日本皮革産業連合会 
  <http://www.jlia.or.jp/index.php?pg=event.detail&get=1558>


アルス国際製靴学校受講生 募集スタート

今年度もアルス国際製靴学校(イタリア・ミラノ)受講生の募集開始。「東京の靴づくり」(東都製靴工業協同組合)で詳細が発表されました。航空運賃及び受講料、宿舎料を東京都が助成します。海外で学びたい、というクリエイターの皆さんにチャンスです!


  「東京の靴づくり」

   <http://www.tokyo-shoemakers.jp/>


カテゴリー: 国内革事情

恒例イベント「Souvenir by Tokyo Leather(スーベニール バイ トーキョーレザー)~2018 SPRING~」<4月6日(金)~18日(水) 10:00~19:00>がこの春もスタート。東京ソラマチ内の墨田区産業観光プラザ <すみだ まち処>で行われています。

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同イベントは東京都墨田区の鞣製業者を中心とした5団体で構成された東京製革業産地振興協議会が中心に運営。

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区内でつくられた素材、企画・製造された<東京レザー>製品、ピッグスキン製品(バッグ、小物、雑貨)ほか、さまざまな革製品を展示販売。限定販売アイテム、特別プライスをお目当てにリピーターも着実に増えています。


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店内では<OZONE・企画>代表取締役 小曾根進さん自ら製作実演を披露。大量生産ではなく、ひとつひとつ丁寧に仕上げられるプロセスは、まさしく「つくり手の顔が見える」コト体験ですね。手さばきやミシンの音にひかれ、立ち止まり、作業を見学するかたが続々と。


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今回は色柄のバリエーションが豊富。トレンドカラー、パープルも充実しています。出店各社(<長坂染革>、<ティー・ワイ・エムズ>、<兼子皮革染色工場>、<墨田キール>)よりピックアップ。絶妙な色合い、風合いのアイテムがそろいます。


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こちらは、<墨田キール>の<カラフルキールボックス>。27色展開です。東京産ピッグスキンを使用し、革の染色から製品までを一貫して製造しています。どこからでも開閉できるコインケースは、時短ニーズにマッチしていますね。


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スマートフォンやデジタル機器のコードをまとめる小物などあると便利な雑貨がいっぱい。


<三恵産業>のオリジナルブランド<Cetra(チェトラ)>はエレガントなテイストでピッグスキンの新しい一面を表現しています。トートバッグはリバーシブル仕様。艶やかなクロコダイル調型押し面としっとりとソフトなスエード面、どちらでも使用できます。

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裏地がない一枚仕立てでピッグスキンの特性である軽量感をさらに引き出しました。A4ファイルがすっぽりと収納できる大きめサイズなので、通勤・通学・お迎え・学校行事・小旅行・・・と幅広いシーンで活用できそう。同社のファクトリーがテレビ番組で取材され、近日放映される予定だそう。楽しみですね。


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また、新進クリエイターとのコラボレーションによる製品を特別出品。こちらは<墨田革漉>のブース。インキュベーション施設<台東デザイナーズビレッジ>を卒業したばかりの<カンマ>によるコレクションが登場しました。「ムダにかっこいい革小物」をはじめ、女性デザイナーの感性が生かされ、とても新鮮。クラウドファンディングプラットホーム<マクアケ>では伊勢丹新宿店での展示を行うなど、注目され、目標を達成。若い世代だけでなく大人の男性にも支持が広がっているそうです。


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出店社唯一のクロコダイルタンナー<藤豊工業所>。爬虫類を扱う他のファクトリーも減少傾向ですが、攻めの姿勢で挑んでいます。ファクトリー見学会などを積極的に実施し皮革業界・流通業界関係者が来訪。その技術力、品質の評価、認知がじわじわと拡大。オリジナル製品が有力百貨店で取り扱われ、好評です。

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会場で存在感を放っていたのは、シームレスコインケース。針と糸を使用せずにつくれられるそう。ラウンド型に加え、ハート型も。かわいさはもちろんですが、この形状は指をかけやすいので手に馴染み、使いやすいのがうれしいですね。

会期中、4月16日(月)は幸運日<天赦日>と<虎の日>が重なるダブルラッキーデーです。財布のお求めにぴったり。母の日ギフトにもおすすめですよ。


ファッションの発信地、東京の地場産業のひとつでもある、皮革産業。伝統を受け継ぎ、時代に合わせて進化し続ける鞣製・染色・加工技術は世界基準をクリアしています。色合い・風合いが秀逸で、トレンド性、付加価値性が高い<東京レザー>の地産地消のものづくりの魅力に触れてみてはいかがでしょうか?


■ 参考URL ■

 すみだ まち処
 <http://machidokoro.com/event.html>


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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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