欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2010年7月26日 の記事

カテゴリー: 国内革事情

 

 
引き続き、国内の有力産地、
兵庫県たつの市 中嶋皮革工業所のレポートです。


きれいに染め上がった革を乾燥しています。
心地いい風が通り抜ける広い場所に整然と・・・圧巻。

ヒキ 1.JPG 

ヨリ 2.JPG

 

こうしてみると、牛の面影がわかりますね。
生命があった証としての「皮」が、自然のチカラと、つくり手の情熱によって
じっくりと時間をかけ、「革」に仕上げられていきます。


 

3.JPG

 

微妙な色合いがうつくしい。こうして上質なレザーが生まれます。

 

 

 

こちらは、これまで手がけたアーカイブがそろう資料室。
歴史とともに、ジャパンレザーの現在進行形が息づいていました。
 

 

4.JPG

 


近年では、加工が複雑になり、革味の表現も複雑になってきているので
クライアントからのオーダーを具体的にイメージし、
確認するためにしつらえたそうです。

 

「皮は正直だから、無理をさせたらダメ。原皮を知り、
よさを最大限に引き出すように心がけています。
ありったけの想像力をふりしぼって、ルールにとらわれず、
革と夢中で遊んでいるような感覚でしょうか。
世界的にも認められているジャパンレザーをもっと幅広いユーザーに
知っていただけるよう発信していきたい」と中嶋代表。

クリエイティビティは もちろん、品質がとても高いんですよ。
ニーズにきめ細やかに対応するなかで培った
優れた技術力、価格競争力は“ものづくりニッポン”の誇りです。
 

 

 

5.JPG

6.JPG

 

 

手仕事を重ねたヴィンテージ調加工、通常よりも贅沢につくられたシュリンク。
「いままでにない、いいものをつくりたい!」
スタッフのかたがたの想いがこめられた逸品がぎっしり。
パッと見た瞬間に惹きつけられて、近づいて思わず触りたくなる。
そんな革がいっぱいあって、時間を忘れてしまいました。

 

 

中嶋皮革工業所 ホームページ

http://www.hyota.com/nakashima/

 

 

 

 

次回に続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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