欧米ブランドに「負けていないぞ!」

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サックスバーホールディングス傘下
株式会社 東京デリカのプライベートブランド合同展示会が、
5月17日(火)から2日間行われています。

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<エフィー>、<キソラ>に加え、この春デビューした
<エフィーズクローゼット>、<ケレン>、<サックスバー>オリジナルラインと、
日本国内生産のレザーバッグ&小物をリリースするブランドが出展。

2016‐17年秋冬シーズンの新作が発表されました。


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バッグ専門店チェーン最大手の同社ならではの、

きめ細やかなニーズへの対応や傾向などをご紹介します。



まずは、<エフィー>の新作でトレンドをチェック。

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注目色はレッド~ボルドー~パープルといったベリーカラーのようです。

このあたりは、ウェアの流れと同様ですね。

アパレルの展示会が続いた時期は、インスタグラムなどでもかなりアップされていました。

差し色として取り入れたり、
ワントーンコーディネートに
馴染ませたり、と使うかたの好みで選べそう。

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昨年から古着のリメイクやダメージデニムなどに人気が集まるなか、
<パッチワーク>も気になります。

凝った手仕事のニュアンスが感じられていいですよね。

インパクトがありますが、意外にコーディネートに合わせやすく、
着姿の印象が変わりそうです。

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<キソラ>では<リュック>のバリエーションが好評。

熊本での地震発生後は、近隣の店舗で、避難などに備えて
リュックをお探しのユーザーが増えたそう。

「せっかく買うのならば、長く使えそうな上質なものを選びたい」
というかたが多かったようです。

秋には、防災の日もあり、改めて必要性を感じそうですね。

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<財布とミニバッグのボーダーレス化>も顕著に。

財布ではストラップつきの財布ポーチがヒット中。

小さめサイズのショルダーバッグをラフにお使いになるかたもいらっしゃるので、
アイテムの境目が薄らいでいるようです。

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ボーダレスといえば、こちらも同じく、<キソラ>のがまぐちシリーズです。

財布だけでなく、マルチに使える
ポーチやミニクラッチバッグ的な感覚を楽しんでいるかたも。

また、男性のがまぐちファン増加も見逃せませんね。



そんな、<ジェンダーレス>な傾向は、新ブランド<ケレン>にも。

大人の男性に向け、新たなラグジュアリーを提案する
同ブランドからカジュアルなラインがローンチ。

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リュックのほか、ボンサックも登場。

ともにスリムな縦長のフォルムでボリューム感を抑えているので、
女性からの支持も高まりそうです。

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<ミニサイズバッグ>もさまざまなデザインで表現。

<ボディバッグ>、<クラッチバッグ>に加え、<サコッシュ>も。

<サコッシュ>とは、自転車のロードレースの選手が使うアイテムで
水筒などを入れるための簡易的な袋物。

昨年からヒットし、機能やデザインに広がりがありますね。



<サックスバー>オリジナルラインでは、ニーズの掘り起こしを強化。

こちらはインディードとのコラボレーションによるブリーフケース。

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クールビズなど、オフィススタイルのカジュアル化が進んでいるなか、
「バッグ、ベルトなどできちんと感をプラスしたい」という
ビジネスパーソンに向けた提案。

大きすぎず、比較的軽量なので、
大人の女性がご自分用に買うことも少なくないそうです。

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ボストンバッグも新鮮。

大きめでご旅行にも使えるサイズ感は、
このところ売り場で少なくなってきていますが、
アクティブシニアを中心に底堅いニーズがあるよう。

国内だけでなく、旅慣れたアジア圏の富裕層からの反応もよさそうです。



このほか、レザー小物、雑貨も豊富に展開されました。

カテゴリー、アイテム、ジェンダーなど、さまざまなボーダーが曖昧になり、
ユーザーと、その使い方の変化を実感します。

日本製革製品は変革のとき!?

さらなるイノベーションに期待したいですね。


なお、展示会は本日5月18日(水)まで。

バイヤー、プレス関係者向けとなっています。


■ 参考URL ■


「東京デリカ プライベートブランド合同展示会」

<https://www.facebook.com/events/1164928410225250/>


カテゴリー: トレンド


革製品のなかでも、このところ人気が高まっている財布。

ニーズに合わせ、これまでにない発想の新作が続々お目見え。

ECサイトや展示会で話題の財布をピックアップしてご紹介します。



イースト東京・元浅草で創業117年を誇る革小物メーカー
山藤のオリジナルブランド<PTAH(プタハ)>の新作
BUFFING(バッフィング)シリーズが話題です。

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特殊塗装が施され、四層に塗り重ねられた色が、
専用の研磨クリームで磨くとあらわれるという革素材を開発。

経年変化に対する概念を変え、カスタムするプロセスを楽しめます。

このシリーズの特別仕様がいち早く
<TSUKURITTE LAB PROJECT(ツクリッテラボプロジェクト)>で販売されました。


透明感があって角度によって色合いが変わる、立体的な艶が最大の特徴。

顔料をミクロン単位で重ねて塗装する技術を駆使しています。

そして、この顔料を専用の研磨剤で磨きあげ、
下に塗り重ねられた色を表出させる、という試み。

表層の顔料が剥げ落ちる表面効果を狙った革素材はありましたが、
専用の研磨剤をセット販売し、カスタマイズを楽しめるという提案は新鮮ですね。

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企画を姫路のタンナーに持ち込み、メーカー主導による開発が奏功。

革が厚くならないように、
ミクロン単位での塗り重ねで
色が混じり合う・・・といった

失敗を経て、ついに完成。


ポイントとなったのは、二層目のシルバー、ゴールド。

この層が光を反射させて立体的な艶を導き出しています。

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さらに、クリエイターとのコラボレーションにより、
図案を施したスペシャルバージョンもラインナップ。


老舗ならではの技術力が素材の持ち味を引き立て、
完成度の高いプロダクトへと昇華させています。


 <PTAH>バッフィングシリーズ
  https://greenfunding.jp/tsukuritte/projects/1466



ECサイト<スタイルストア>で人気のオーバーサイズパース。

新進ブランド<ENTREZ(アントレ)>が手がけています。


財布とクラッチバッグの中間領域は、
専門店でも売れ筋となっているホットなカテゴリーです。


特筆すべきは、絶妙なサイズ感とトラベルニーズを意識した仕様。

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3つ折りにしたA4書類が入ります。

最近の航空券はバーコードつきのA4用紙なので、
扱いに困っているかたも多くいらっしゃるよう。

チケット控えと搭乗控えなどとともに財布にまとめておけるのがうれしいですね。

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ほかにも、スマートフォンやリップといった持ちものだけでなく、
アクササリーを外す場合の一時保管スペースと、
さまざまな用途があるので、旅先で重宝。

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セミショルダーバッグとしても使えるようなハンドルではなく、
輪になったストラップをセットしているのもおもしろい。

ボディバッグのようにもなり、アクティブな印象です。

ホテルの朝食ビュッフェや写真撮影のときなど、ちょっとした時に安心ですね。


 <ENTREZ>オーバーサイズパース
  http://stylestore.jp/item/HA937-80-0000-B441/



同じく<スタイルストア>で目をひく財布はこちら。

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<PRIMITIVE MODERN(プリミティブ・モダン)>の携帯貯金箱です。

なるほど、この切り込みに見覚えがありますよね。

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裏面の留め具を外し、コインを取り出せます。

500円玉貯金などをしているかたにとっては救世主かもしれません。

外出先でも忘れることなく、貯金を続けることができますね。


ユーザーのレビューには、
「なんだかとてもワクワクする感じがするので、とっても気に入ってます。 
 財布に集まった5円玉を入れて、家の貯金箱へ・・・
 そして、最終的にお賽銭に変わっていきます。
 神様への通り道って、そんなワクワク感です」という意見も。


思わず頬がゆるんでしまう、ユニークなプロダクト。

ギフトにもぴったりですね。


 <PRIMITIVE MODERN>携帯貯金箱
  http://stylestore.jp/item/HB210-46-0000-A014/



今年2月、東京・青山で行われた
合同展示会<SOLEIL TOKYO(ソレイユ トーキョー)>でも
有望なクリエーションと出会いました。


25組の厳選されたブランドが出展。

コンパクトに構成され、インデックス的に見ることができる、と時間のない
バイヤー、プレス関係者に好評でした。

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気になったのが、アクセサリーブランド
<LA PUNIENI(ラ・プニーニ)>の意欲作、モバイルウォレット。

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内側にその魅力が。この吸盤でスマートフォンを固定できるんです。

着信時はすばやく取り外せて通話可能。

すべてのメーカーに対応できるそうなので、機種変更しても大丈夫ですね。

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キーリングもつけられています。

財布、スマートフォンケース、キーホルダーがひとつになっていて、とても便利。

スマートフォンと財布を中心にさまざまなハイブリッドアイテムが登場し、
選ぶ楽しみが増えそう。



 <SOLEIL TOKYO>
  http://soleiltokyo.com/




長財布、コンパクト財布...と、ヒットがありましたが、
つくり手たちの挑戦はまだまだ続きます。

今後もライフスタイルの変化をとらえた財布の登場に期待したいですね。




カテゴリー: トレンド 国内革事情


先週に続き、銀座エリア最大級となる商業施設
<東急プラザ銀座>のレポートをお届けします。

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この施設のキーワード<伝統と革新の融合>を表現するテーマとして
<江戸切子>をフィーチャー。

外観、館内の随所に切子をモチーフにしたアートワークを取り入れ、
<日本の美意識>を訴求しています。

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<東急プラザ銀座>では、多くのフロア、店舗で日本製革製品がみられましたよ。

その一部をピックアップしました。




東急ハンズの新業態ショップ<ハンズエキスポ>。

コンセプトは「カルチャーをつなぎ、カルチャーを育む」。

<和・都・知・美・食>の5つのカルチャーゾーンで構成されています。

異なるジャンルが混じり合い、化学反応を起こし、刺激的な空間に。


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前述のテーマ<江戸切子>をデザインソースにした<革切子>を展示販売中。

<革の可能性をカタチに>する
<革*jacoi(カワスタリスクヤコビ)>のアイコン的なシリーズです。


立体感が特徴的ですね。

施設のテーマと完全に一致したミラクルなジャパンレザー。

着物にも似合うと、富裕層ユーザーから支持を集めています。




人気通販サイト<藤巻百貨店>の直営店第1号がオープン。

<日本>をテーマにあらゆるジャンルの逸品を<もの語り>とともに紹介しています。

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東京都墨田区を拠点とするタンナー<ティグレ>が立ち上げた
オリジナルブランド<レザリア>の<ウォッシャブルレザー>シリーズがヒット中。

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洗濯機で水洗いできる機能が好評。

洗濯を重ね、使用していくなかで
デニムのような、ほどよい色落ちがあり、経年変化を楽しめます。

ちょっとリッチなエコバッグとしてニーズが高まっていますよ。


老舗メーカー<山藤>のオリジナルブランド
<プタハ>の<カモフラージュ・ツリー>シリーズもローンチ。

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プラタナスの独特の樹皮の柄をそのまま革にプリント。

加工技術の開発には5年の歳月がかかり、
試行錯誤を何度も繰り返してついに完成したそうです。




大正6年に創業した皮革袋物専門メーカー
<アジオカ>のオリジナルバッグブランド<エポイ>のショップが話題です。

ものづくりに対して真摯に前向きに取り組み、
時代に合わせて変化を続ける同社のDNAが反映されています。

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2013年に東京・表参道にオープンした直営店に続く、<エポイ ブロック>。

<伝統><素材><機能>と、3つのものづくりの哲学に加えて、
<進化>を融合し新しいストアコンセプトを表現。

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レザーを用いた什器は存在感たっぷり。

定番アイテムのひとつ、ミニボストンバッグ<シキ>シリーズをイメージした
スクエアなフォルムで
製品の魅力をより引き出しています。

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東急百貨店のセレクトストアの新業態<ヒンカ リンカ>は、
品格と凛として生きる女性のために新しい大人のファッションを提案。

女性の気持ちを軸に、
目利きのバイヤーが国内外からセレクトした旬&高感度なアイテムがそろいます。

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バッグ、小物、シューズ、アクセサリー、ファッション雑貨ほか、
さまざまなジャンル、テイストが混在。

スイーツショップも出店され、
ミックス感がアップ。ユーザーの買いまわり性がぐんと高まっています。

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栃木レザーを使用してつくられた長財布、がまぐちや、
パンプスにつけるとアンクルストラップになるアイディアグッズなどもあり、
宝探し的な楽しさがありました。

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2015年末に都内で行われた開業記者会見で同社の植村仁社長は、
「銀座の西の玄関口となり、エリア全体に活気をもたらしていきたい」とコメント。

<東急プラザ銀座>を出店する数寄屋橋は、
大人のスクランブル交差点として文化が行き交うエリアにしていきたいとの意向が。


かつて、数寄屋橋阪急があった場所ですが、現在は
周辺に<有楽町ルミネ>、<阪急メンズトーキョー>、<マルイ有楽町店>があり、
回遊性も高まります。

新たなランドマークの誕生により、さらなる賑わいが生まれそう。

国内外の富裕層、大人世代に向け
上質なプロダクトがアピールされるステージとして、注目したいですね。




■ 東急プラザ銀座

 11:00~21:00営業(営業時間はフロアごとに異なります)
 東京都中央区銀座5-2-1
 <http://ginza.tokyu-plaza.com/>


カテゴリー: トレンド 国内革事情

 

銀座エリア最大級となる商業施設<東急プラザ銀座>が、
3月31日(木)のグランドオープンに先駆け開催された内覧会にお邪魔してきました。

<クリエイティブ・ジャパン>をコンセプトに、

ファッション・雑貨・フードなど125店がそろいます。


コンセプトに加え、この施設のキーワード
<伝統と革新の融合>を表現するようなパブリックスペースを屋上と6Fに設置。


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こちらは6Fの<キリコラウンジ>。高さ約27メートルの大吹き抜けが。


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屋上の<キリコテラス>は、
<グリーンサイド>、<ウォーターサイド>に分かれています。

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開放感があり、思い切りくつろげます。銀座にいるとは思えない空間です。


そのほかのフロアを拝見しました。

たくさんのテナントが出店するなか、日本製革製品をピックアップしてご紹介します。



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おなじみのセレクトショップ<アーバンリサーチ>。

東急プラザ銀座店では<モード・クリーン・ハイクオリティ>をキーワードに構成。

都会で働く大人の女性のクローゼットを思わせる空間を演出しています。

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オープニングプログラムとして、
注目ブランド<メルクルディン>の「カスタムオーダー会」が行われます。

革の風合いを大切にした、シンプルで無駄のないデザインのバッグをベースに、
カラーはもちろん、ハンドル、タッセルなどのディテールも好みでアレンジ可能です。

会期は4月10日(日)まで。



同じくアーバンリサーチがグリーンファッションを発信する<かぐれ>。

取扱いアイテムだけでなく内装も天然素材を用い、ハンドワークで仕上げられています。

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日本の手仕事や天然素材のウエア、植物由来のナチュラルコスメなど、
暮らしを心地よくする、多様なプロダクトを紹介。


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レザーブランド<イロセ>がローンチ。

日本語の古典で<兄弟>を意味するブランド名の通り、
高橋源さん高橋大さんのご兄弟で活動。

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シンプルですが、独自の個性が感じられるデザインが素敵。

今季のトレンドのひとつ
<トライバル>テイスト漂うメッシュのバッグがいいですね。



上質なデイリーウェアを展開する<クオドロ>と
アクセサリーショップ<ソット>のハイブリット型店舗。

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<ソット>では
高品質のレザーアイテム中心にライフスタイルのデコレートを提案しています。

ロングセラー<ウォッシュドレザー>シリーズは存在感たっぷり。

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オイルを多く含ませることで、水洗いによる革の硬化を克服。

使いはじめから、経年変化したような質感を楽しむことができますよ。



イースト東京のものづくりの街、<すみだ>を拠点とする
異ジャンルのファクトリーブランドがタッグを組んだ<イキジ>。

<和のモダン化>をいまのライフスタイルに提案しています。

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海外でも高く評価され、
著名なセレクトショップ<コルソコモ>でも取り扱われているそうですよ。

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革小物は老舗メーカー<二宮五郎商店>によるもの。

伝統的な職人技を生かしてつくられた財布のほか、
ぞうりや革のふろしきが目をひきます。

海外からの観光客にもよろこばれそうです。



まだまだ、お見せしたい逸品がいっぱい。レポートは次回に続きます。



■東急プラザ銀座

 11:00~21:00営業(営業時間はフロアごとに異なります)
 ★ 3月31日(木)グランドオープン
 東京都中央区銀座5-2-1
 <http://ginza.tokyu-plaza.com/>


カテゴリー: トレンド


合同展示会「rooms(ルームス) 32」レポート第二弾は、
新しいアプローチで表現するジャパンレザーをピックアップしました。




<革の可能性をカタチに>する<革*jacoi(カワスタリスクヤコビ)>。

革のもつステータスは保ちつつ、異素材との組み合わせや、
異なる角度からの切り口で、
<いいもの>だけに終わらない
皮革プロダクトの新しい一面をユーザーに発信しています。

「東京デザイナーズウィーク 2013」Try! Market AWARDグランプリを受賞し、話題に。


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今回はアイコン的なシリーズ<革切子>をフィ―チャー。

切り子から発想し、レザーに落とし込んだアイディア、
構築的な立体感もいいですよね。

老舗メーカーとのコラボレーションが実現し、
百貨店の販売イベントも続々行われるなど、活動も順調です。

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出展していたイエローブースは来場者が行き過ぎるスピードが速いので、
インパクト勝負。点数を絞り込んだり、

世界観をきちんとアピールする必要があります。

プロに発注したフラワーコーディネートもパンチがありますね。

そんなセオリーを抑えたブースづくりをしていたせいか、
立ち止まってじっくり見ているかたが多かったようですよ。




デニム中心のレディスブランド
<インディマーク>がリリースした国内生産のパンプスがヒット中。

「繊研plus」(2月1日更新分)で取り上げられました。


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2015年春夏シーズンに発売し、
6,000足売り上げたそう。カラーバリエーションが豊富で
小ロットで受注できる点も受けています。


<デニムに合う>というコンセプトが明快。

特にコーディネートに映えるグリーンが人気です。

こちらのアッパーにはピッグスエードを使用。

足入れのよさ、履きやすさも評判です。




オフィス164のオリジナルブランド<Sessy Noma(セシー ノーマ)>は、
エキゾチックレザーをカジュアルに表現。

こちらのナップザック、トートバッグは2WAYで使用可能。

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例えば、トートバッグのハンドルを内側に収納し、
本体を二つ折りにして抱えて持つことでクラッチバッグ風に。

しかも企業努力により比較的買いやすい価格を実現。

新富裕層、インバウンド向けにぴったりですね。




人気エリア<メードインドット/ルームス地場産>には、
<台東ファッションザッカ>がブース出展。


国内有数といわれるファッションザッカの一大産地、
東京都台東区を中心に広がるものづくりをアピールしました。


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今回はポップなパネル展示が登場。

自治体の担当者をガイドとしてキャラクター化し、くわしく解説。

DMとデザインが連動しているので、
わかりやすく、混雑時、応対しにくい場合も、来場者にしっかりと伝わります。


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全参加ブランドをインデックス的に展示したコーナーも
時間のない来場者によろこばれました。


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前回ご紹介した自転車愛あふれるレザーグッズブランド
<Decibell BY SATOH SHOTEN(デシベル バイ サトウショウテン)>とともに、
老舗メーカー 猪瀬が手がける
<Flathority(フラソリティ)>にバイヤーの視線が集中。

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「長年、ジャパンクオリティを影で支え続けてきた
 生産ノウハウと技術力をすべて注ぎ込み
 どこにも真似の出来ない製品を生み出したい」
との想いから立ち上げたオリジナルブランドです。


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現在、定番リュックがロングヒット中。立体裁断によるフィット、軽量さが人気。

キーワードとなっている<スポーティ>が
大人世代に広がって、上質な革製のリュックが選ばれているようです。




「いいものを大切に使って長く愛着したい」というニーズを反映し、
革製品のお手入れへの関心が高まっています。


老舗ケアメーカー コロンブスでは、
自社のスペシャリスト、ケアリストによるシューズ&レザーアイテムケアの
デモンストレーションを行いました。

見事な手さばきに見とれてしまいますね。ビフォーアフターの違いにも感激!

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日々のひと手間ひと手間が大切なんですね。

つくり手のかたがたへの感謝の気持ちも芽生えてきます。


学校教育で習得することが少ないため、
若い世代には馴染みがなく、ファッション業界関係者、
プレス関係者からの注目度も高かったようです。


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同社では、女性向け新ライン<ルミエール>を発売。

動物の皮膚でもあるレザーを
スキンケアのような感覚でシューケアを楽しめるようにと、
コスメのようなデザインのパッケージに。

玄関まわりなどに違和感がなく置くことができそう。

ホワイトデーや新社会人へのギフトとしてもおすすめです。




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「rooms 32」は3日間で約1万9,800人(前年比10%増)もの来場を記録。

今季のコンセプト<ガラパゴス>は<日本のふつうを世界標準に>とのメッセージが。


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エントランスで<ガラパゴスケータイ>をデコレーションするなど、
他では見られないroomsらしいアプローチでクールジャパンを表現。

日本ならではの ものづくりが多数発表されました。


「今は<口に入れるもの>にみんなの気持ちが動いていると感じて、
 食に力を入れました。口に入れるものは感動がある。
 服でもなんでもそうですが、ものはひとに感動を与えないといけません。
  (中略)
 ルームスは展示会というより媒体であり、社交場だと思う。
 異業種のかたも多く訪れ、ここに来るとなにかしなくちゃと感じるみたいです。
 ファッション分野の勢いはやや減っていますが、
 根本のフィルターにファッションがあることは変わりません」と、
ルームスエグゼクティブプロデューサー 佐藤美加さん。
(「繊研新聞」2月24日11面より)


ファッションよりもフードにファッション性を感じるいま、
その先へと時代をリードする「ルームス」。とてもワクワクしました。

フードカルチャーが盛り上がるなか、レザーの可能性を感じています。



レザーは<ファッションとフードの架け橋>となる素材です。


食肉の副産物である皮革。

特にピッグスキンは日本の食文化の影響が色濃いですよね。

皮ごと食する国もありますが、
日本では一部地域を除き、皮を外して調理することが多いので、
豚革は国内で自給できる唯一の素材ともいわれます。


2020年に開催される東京オリンピックを控え、
<東京らしい おみやげ>としてのピッグスキン製品開発も進行中。

そんな<生命のバトンをつなぐ ものづくり>、
<ファッションとフードのハイブリッド>を表現した、
新たなプレゼンテーションへの
期待がふくらみました。




■ 参考URL ■

 rooms
 <http://www.roomsroom.com/>


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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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