欧米ブランドに「負けていないぞ!」

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革問屋各社の個展(2019年-20年秋冬)レポートの後編をお届けします。

【タテマツ】
シューズ向けを中心に多様な皮革素材がそろうタテマツではトレンドの色柄が充実。有力企業の担当者たちが次々と訪れていました。
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ブラウン~レッドにかけてのレンジでシックなトーンがズラリ。秋冬らしい色合いをテーマにしているそう。

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注目素材は、さまざまな加工を施したヌバック。高級感があり、好評です。

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ピンク系は、トレンドを超えた人気ですね。甘さがなく、自立した女性からの支持を感じさせます。

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エナメル調をはじめ、ツヤ感のあるレザーも浮上しています。

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クロコダイル調型押し、アニマル柄、パイソン調のプリントなどエレガントな素材感をクールなニュアンスでまとめて。

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このほか、同社では、クリエイター向けの展開や新たな加工ほか、精力的に準備なさっています。正式な発表が楽しみです。

【富田興業】
レポートの締めくくりはリーディングカンパニー、富田興業。
百貨店でヒット中のレディスシューズブランドを手がけ活躍中のクリエイター 吉添真千子さんほか、業界関係者が多数来場。とても賑やかでした。
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同社の今季のテーマは、ニッポンルネッサンス「革ならではの素材感」。
「東京レザーフェア」を主催する協同組合 資材連の理事長を兼務する富田常一社長が発信する「素材からニッポンを元気に」とのメッセージが。
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そんな熱い想いは、新素材にも込められて。「第99回 東京レザーフェア」でも発表され大きな話題になった「オリーブヌメ」。
国産牛×植物タンニン鞣しのヌメ革を用い、仕上げにオリーブオイルを手作業で塗布。水を弾き、厚みと弾力性もしっかり。新しい切り口が目をひきます。

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「フレンチキップ」は、同じく「第99回 東京レザーフェア」<極めのいち素材>一般投票で2位にランクイン。

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牛革では世界最高と言われるフランス産のカーフ(キップ)をグレージングで仕上げた本格的なボックスカーフ。最高の原料に日本の職人の熟練技が光ります。紳士靴にベストマッチ。ディスプレイがひと際存在感を放っていました。

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国内産の豚原皮を使ったナッパレザー「とろけるピッグスキン」(<極めのいち素材>入賞作品)。
極薄に鞣した豚革をトロトロになるまで繊維をほぐすことで、ソフトな風合いと軽さを表現しています。人気復活傾向のブーツでプレゼンテーション。素足でその秀逸な感触を楽しみたいですね。

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もうひとつのテーマは、アーカイブ。歴代のサンプル帳を書棚のようにディスプレイ。

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1992年、「バルセロナ オリンピック」開会式で選手団が身につけたユニフォーム(赤いポシェット)に採用されたレザーも同社によるもの。
デザインを担当した森英恵さんは「赤の使い方でパターンを崩す」と語ったとのことです。
そんなポイントとなるアイテムに採用された記念すべきレザー。日本の国旗、日の丸をイメージする美しい色ですね。

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これまでのDMもシャッフルしてコーディネート。カラーリングやフォント、グラフィックデザインに時代性があらわれていて興味深い展示でした。

富田興業では増加する個人間売買の潮流をとらえ、ハンドメイドマーケットプレイス<クリーマ>にEC店舗<富田常八郎商店>をオープン。クリエイターたちのアクセスが続々。さらには台湾から女性スタッフを招聘して、海外展開に向けたトライアルも準備中。中華圏、アジアマーケットを見据えたビジネスモデルに期待が寄せられます。

日EU・EPAが2月1日に発効され、日本製革製品をとりまく環境が大きく変わるなか、知恵と情熱で可能性を切り拓く、企業トップの姿に感激しました。
ピンチをチャンスに変える好機に! 浅草から発信される前向きなエナジー、新しいジャパンレザーがたくさんのかたに届きますように。


■ 参考URL ■
  タテマツ
  富田興業
   <http://www.tomita.co.jp/>
   東京レザーフェア
    <http://tlf.jp/>

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皮革産業関連企業が集積している東京・奥浅草エリアの革問屋各社で、個展(2019年-20年秋冬)が1月第3週に行われました。その一部をご紹介します。

【丸喜】
皮革業界のキーマン、藤田晃成さんが新社長に就任し話題の同社。高いトレンド性でマーケットを牽引します。

「婦人靴用素材の皮革卸として46年の歴史をもつ丸喜で、このたび、まったく血縁のない私がバトンを引く継ぐことになりました。皮革素材のサプライヤーという立場ではありますが、製造メーカーや職人、卸業者、小売業者など、それぞれのプロフェッショナルが横串で連携していくシステムを構築していかなければという考えは常々抱えておりました。
問屋からメーカー、メーカーから素材業者に発注が来るという流れが一般的ですが、逆に素材業者が製造メーカーに対して発注するような、そんなことにもチャレンジしてみたいですね。
社会動向や世間の空気感を敏感にキャッチし情報収集しており、細かなニーズを吸い上げ、それにマッチした商品の企画段階から素材提案を行うなど、優れた技術をもったメーカーとともに高付加価値なものづくりをしていく素材サプライヤーでありたいですね」と藤田さん(「バガジン」1月1日号13面より)。

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そんな先進性は、ディスプレイからも感じられます。
「東京レザーフェア」の「トレンドラボラトリー」で発表された内容をさらに磨き上げています。アパレルでヒット中のオートミール、マッシュルームカラーを、レザーでいち早く集積しました。
ベージュからグレージュ、赤みのあるライトブラウンのレンジ、トレンドとして継続のレッドとのコーディネートが美しいですね。

2019年春夏シーズンに注目される、「フォークロア×アーバン」ミックス感のあるテイストを、秋冬に向けグレードアップ。裏革の起毛感のあたたかみとエレガントな表革、異なる素材のリズム、新しいハーモニーを提案。
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の秋冬ヒットしたアニマル柄も継続。充実のラインナップです。ゼブラ柄も復活傾向。
ヴィンテージ感のあるニュアンスが漂うピッグスキンも目をひきます。通常、トリミングしてしまう乳腺の部分もあえて残していて、インパクト抜群。
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TPP、日欧EPA発効により、輸入革の動向が気になりますが、逆に海外へ輸出すべく開発されたそう。ヨーロッパでは食文化の違いから豚革の生産が少なく、その希少性が認められています。
ピッグスキンを生産する東京都墨田区を中心としたタンナー、ファクトリーの技術力も秀逸。革らしさ、日本らしさ、東京らしさのハイブリッドが素晴らしい。

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人気ファクトリー、宮城興業とのコラボレーションによる靴もキャッチ―。
「豚革は、軽くて滑らか」というイメージを刷新する重厚感とファッション性。靴のライニングに用いることが多い豚革を、主役としてアッパーに、という新鮮な発想がとても好評でした。豚革は放湿性に優れているので、素足でも蒸れにくく快適に履けそうです。
企画を担当した若手スタッフ 大熊寛太さんの熱意は藤田社長譲り。周囲を巻き込み、新しいムーブメントを発信しています。

【東京都/東京製革業産地振興協議会】
同じく丸喜ショールームでは、<東京都/東京製革業産地振興協議会>による「日本の革・ピッグスキン」の特別展示が行われました。
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ピッグスキンは国内で自給自足できる日本の革。その製革技術、表面加工技術はメイドイン東京ならでは。ヨーロッパのブランドも認める、独自の素材力に磨きをかけ、幅広い生活シーンを彩る素材として進化し続けています。

1.「シンプル」:革のベーシックが際立つ
2.「精緻な加工技術」:多彩な風合いのバリエーション
3.「スエードの装飾性」:色×プリント×光沢
4.「トレンド力」:色、光沢、タッチ
これら4つの特長を生かした最新コレクションは、下記の3テーマで展開されました。

テーマ1:「ファンダメンタルズ」/ベーシック
アメ豚のリデザイン、タンニン鞣しを生かした新領域の探求などでピッグスキンらしさを再発見できる表現がそろいます。
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テーマ2:「レリーフ」/エフェクト
グラフィカルでモダンな立体感を追求し、プリーツ加工、塩縮加工・・・といった高度な加工技術のバリエーションが、クリエイターのマインドを刺激。
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テーマ3:「カラーズ」/カレイドスコープ
スエードを生かす濡れ色(エナメル)との対比や、自然を連想されるメタリック効果が浮上。プロダクトデザインにフィットするプリントへの取り組みも進んでいます。
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可塑性に優れたピッグスキンをアップデート。多様な表情の幅広いコレクションとなりました。放熱性・通気性に加え、表面の摩擦にも耐性があるので、スマートフォン関連製品に最適です。財布、バッグ、小物といった従来のカテゴリーでは語れないボーダレスなアイテムが登場しそうですね。
<東京都/東京製革業産地振興協議会>は2月開催の「東京インターナショナル・ギフトショー」にもブース出展。ご来場予定のかたはご注目を!

【吉比産業 東京支社】
続いて、革の卸売専門商社・吉比産業にお邪魔しました。
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「革の真ん中に。」をコンセプトに、タンナーとメーカー、仕入先と卸先、職人とデザイナー、日本の革と海外の革など、革にまつわる すべての真ん中にある老舗企業です。
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130年以上もの歴史があり、皮革素材を通して生活文化の向上に尽力。 皮革関連の各産地特有の個性を生かしつつ、二―ズをとらえた皮革素材を研究開発、提案に信頼が寄せられています。

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こちらは皮革産地・和歌山でつくられた星柄のエナメル。加工を組み合わせ、染色を重ねて仕上げられました。陶器のような質感、にじむような色のグラデーション、ラメの穏やかな光沢もいいですね。
同社では、このところ何シーズンも星柄をフィーチャー。個性的なデザイン、加工が見つかると、業界関係者の話題に。

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そんなPRの立役者がSNS。日本でいちばん歴史のある革の会社が、積極的にSNSを活用し、情報発信しています。
新人の女性スタッフを担当者に任命。瑞々しい感覚と写真のセンスが、若い世代のビジネスパーソンをとらえています。
先輩スタッフに名称、特長を確認しながら、投稿するなかで着実に学んでいるようすが伺えるのも素敵ですね。SNSの業務が人材育成と社内コミュニケーションにもつながって。風通しがいい社風が伝わります。
そんな同社の取り組みを語るSNSセミナーが2月に開催予定。場所は東京・奥浅草のインキュベーション施設<浅草ものづくり工房>です。トークショー形式なので、リラックスして聞けそう。詳細は、当連合会SNSでお知らせいたします。

レポートは次回(2月6日投稿分)に続きます。
なお、次週は村木るいさんの「人に話したくなる革の話」です。どうぞ、お楽しみに。

■ 参考URL ■

 東京インターナショナル・ギフト・ショー
 <https://www.giftshow.co.jp/tigs/>

 吉比産業
 <http://www.kibi-1882.co.jp/>


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前回に続き、「第99回 東京レザーフェア」レポートをお届けします。<TLF Trend Laboratory>でお披露目される恒例企画「極めのいち素材」が好評!
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協同組合 資材連からのメッセージは、「感性と機能、そして使い込める道具として、人との親和性を誇る。その素材力を信じる。クリエイションに刺激を与え、使う人に寄り添いたい。24社が開発した渾身の一点です」。
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それぞれの自信作を展示するとともに来場者による人気投票を行いました。こちらは、前回「第98回 東京レザーフェア」の上位入賞作品です。

1位:フジトウ商事(株)/オルフェ
2位:富田興業(株)/とろけるピッグスキン
3位:(株)協進エル/アスコット

革本来の持ち味、風合いを生かしながらも、時代に合わせアップデートされた、新しい付加価値が評価されたようです。
そして、今回の展示素材からピックアップしました。

相川商事(株)/Grain
「ここまでの"プリっと立った"シボを見たことがあるでしょうか? 栄養を十分に含んだ大麦の穂のように」<相川商事(株)>
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厳選した国内原皮を使用したタンニンなめしの革に、ウォッシュ加工、焦がしなどをプラス。さまざまななプロセスにより、日本伝統の技術を盛り込んでいます。

(株)碓井 /インディゴポニーレザー
「インディゴ、ネイビーの染料を併用して色合わせしている完全素上げです」<(株)碓井>
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ポニーの特長のひとつ、「軽さ」「柔らかさ」を表現。ジャパンブルーがさらに魅力を添えています。

カドヤ商店<兵庫県皮革産業協同組合連合会>/タンニンなめし小馬革
「あえて馬革独特の天然のシワやキズ、たてがみの痕などを隠すことなくタンニンなめしで仕上げています」<カドヤ商店
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「じゃじゃ馬」「暴れ馬」といった表現があるように馬革はなかなかワイルド。近年はそんな特性を生かす流れです。個体差を楽しみ、愛でるユーザーさんが増えてくださるとうれしいですね。

吉比産業(株)東京支店/イグナー
「できるだけ革のよさを消さないよう、染料のみで仕上げました。使うひとの生活に溶け込み、愛着のあるアイテムになるでしょう。ふと気がつけば、いつもあなたのそばにはイグナーがいますよ~」<吉比産業(株)東京支店>
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オイルを塗りこみ、ソフト感を引き出しています。しっくりと手のひらに馴染むコンパクト財布など、革小物にぴったり。

富田興業(株)/フレンチキップ
「牛革では世界最高といわれるフランス産のカーフ(キップ)をグレージング(めのう磨き)で仕上げた本格的なボックスカーフです」<富田興業(株)>
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日本国内の熟練職人たちの手わざが息づき、独自のエレガンスが漂います。シンプルなデザインで上質感を引き立ててほしい一枚です。

(株)ストック小島/ユーロBF
「日本原皮を使用した植物タンニンなめし革です。オイル仕上げとワックス仕上げの融合を生かした素材になっています」<ストック小島>
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使い込むほどに深まる味わいと奥行きのある色合いを追求した逸品。革好きの男性ユーザーに人気を集めそうです。

(株)久保柳商店/Botanical Sakura
「同じ色には二度と出会うことがありません。それも草木染めの魅力のひとつでしょう」<(株)久保柳商店>
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原料となる植物、木は2週間で色が変わってしまうそう。プロセスや工房、手仕事・・・複雑な組み合わせも影響し、同じ色には二度と出会うことがないのだとか。そんな草木染めによる さくら色は繊細でたおやか。持つひとの内面を反映するようなフェミニンなデザインに。

墨田革漉興業(株)<東京製革業産地振興協議会>/晩秋の比叡
「晩秋の比叡の山々と平安時代を頭に描き、イメージの表現を試みました。素材は地元産ピッグスキンを用いています」<墨田革漉興業(株)>
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ハンドバッグ、和装小物だけでなく、海外からの観光客、海外へ赴任するビジネスパーソンやご家族のかたに向けた製品開発にも。日本の美への共感とその広がりを期待したいですね。

フジトウ商事(株)/アルト
「原皮から仕上げまですべて国産にこだわったオールジャパンレザーです。ヌメ本来の味わい、ムラ感や質感を大切にし、あえて武骨な風合いを表現しました」<フジトウ商事(株)>
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紅に染め上げたスムースレザー。経年変化しやすく、独特のツヤ感でエイジングを楽しめそう。サンプルの帽子も存在感があり、目をひきます。

ミツワ産業(株)/ナディア
「日本で欠かすことができない防水革。そこに焦点をあて、フッ素が入っていない薬品を使用することで、ひとや環境にやさしい素材を目指しました」<ミツワ産業(株)>
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年々、豪雨による被害が深刻化するなか、防水加工は標準的なスペックへと拡大していきそうです。防水加工が施されたレザーというとマット、という印象がありますが、こちらはムラ感が際立ちます。フェスやアウトドア向けのサコッシュなどにも。

(株)ミヤツグ/ブラウニー
「セミアリニン仕上げの型押しですが、均一になりすぎないシボ感を出すことにより、革のよい風合いを実現しています」<(株)ミヤツグ>
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革小物からバッグ、スニーカーまで幅広く使える万能レザー。2019年注目のサックスブルーも新鮮ですね。

インバウンド需要をはじめ、2019年秋に実施予定の消費税増税にともなう駆け込み需要、2020年の東京オリンピックなどをとらえ、「革らしさ」「日本らしさ」「時代性」を意識した素材がそろいました。製品、ユーザーなども想定された提案も続々と。日本の革のものづくり、進化していますね!
ジャパンレザーだから実現できる加工、体感できる表現、クオリティーとバリエーションのさらなる充実にご期待ください。

当ブログでの「東京レザーフェア」レポートは、今回で終了ですが、引き続き、一般社団法人 日本皮革産業連合会フェイスブックで会場スナップをお届けいたします。
恒例のコラボレーション企画、ファッションショーについても投稿予定です。どうぞ、お楽しみに。

■ 参考URL ■
 東京レザーフェア
 <http://tlf.jp/>
 一般社団法人 日本皮革産業連合会フェイスブック

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国内最大規模のレザートレードショー「東京レザーフェア」が12月6日(木)から2日間、東京・浅草 都立産業貿易センター 台東館で行われました。
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「東京レザーフェア」は、新たなマテリアルの提案及びトレンド情報の発信をするトレードショーとしてクリエイターに刺激を与え、創作意欲の向上、皮革の需要の拡大及び業界の発展につながることを目的に開催。2019年-20年秋冬コレクションをひと足早く提案しました。まずは「トレンドラボラトリー」をレポートします。

各出展社の自信作をピックアップし、集積・編集する東京レザーフェア発「トレンドラボラトリー」から最新情報をご紹介。同ブース ディレクションご担当 ジャルフィック 池田さん、岡村さんにお話を伺いました。
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2019年-20年秋冬のカラートレンドは「インスピレーションでアップデートする」。

シンプルに美しい色であることが、インスピレーションを刺激し新しい感動をつくり出します。濃密+カラフル+グラデーション、そして響きあうハーモニー。これまでになかった色彩世界が素材を進化させ商品をアップデート! 4つのカラーパレットで提示しています。

パレット:1
「冬のリッチなカラフル感」
情感のあるデジタルデトックスなカラー

パレット:2
「ドラマチックなブルーノート」
偏光するブルーの階調

パレット:3
「鮮やかに透明なレッドノート」
華やかな革色の期待に応える色相

パレット:4
「基軸となる文脈」
カラフルな色調の奥行きをつくり出すニュートラル

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レザートレンドは、こちらの3テーマ。

テーマ:1
「リッチなポップ感」
「秋冬らしさにとらわれない軽やかさとカラフル感。自然を抽象化したデジタルデトックスなカラー展開がポイントです。ナチュラルな革感を生かすリッチなポップ感覚で、コンテンポラリーなベーシックを標榜。自由でスポーティーなファッションを示唆する展開となっています」(ジャルフィック 池田さん、岡村さん)

ナチュラルをベースに鮮やかさを探求した素材感、革らしさが生きた本質的な装飾性、とともにピンクが注目されています。女性の自立した生き方を象徴するようなピンク。甘口×きれいめではなく、カジュアルでパワフルに。
パントンが発表した2019年「カラー・オブ・ザ・イヤー(Color of the Year)」の「Living Coral(リビングコーラル)」。サンゴのような色合いが楽観的なマインドと楽しさの追求への人々のニーズを具現化しているそう。
イエローも継続。「プルミエールビジョン」(2019年春夏)でも提示されたピスタチオはここでも。クールかつ知的なニュアンスをプラスして。また、コニャックブラウンなど黄味の強いブラウン ~ ベージュも浮上。

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「色に弾みをつけるピンク」

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「光のイエロー」

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「ボタニカルな調和のブラウン」

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「鮮やかなブリックレッド」

テーマ:2
「クールにドラマチック」
「中性色ならではの静けさを鮮やかに展開。静謐さにコントロールされたブルーとグリーンの調和。偏光するような静かな階調により、鎮静感と鮮やかな印象を描き出します。深海を思わせる色彩と水面の煌めき感のサーフェイス。さまざまなメタリックやパーリ―な艶のマッチングも目をひきます」(ジャルフィック 池田さん、岡村さん)
 
マットと煌めき感のコントラスト、静けさを湛えたクールな装飾性、圧倒的なブルー×グリーンの美しさがポイントとして挙げられています。なんといってもブルーのバリエーションが幅広い! サックスブルー、ターコイズブルー、コバルトブルー・・・と色味の違いと素材、加工との組合せで表情がとても豊か。
流通業界では社員の服装自由化とともにスニーカー通勤も広がっているそう。コンビニエンスストア大手、ローソンでは通勤時のスニーカーをブラック、ブラウンに加えネイビーと規定。バッグ、ベルトなどのコーディネートの選択肢としてネイビーの存在感が大きくなりますね。他の業界への影響・波及を想定すると、クールビズ、オフィスカジュアル向けとしてブルー系の革製品に可能性が。
近年ではモテ色としても話題のブルー。トレンドと二ーズがマッチし、マーケットに変化があるかもしれません。

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「冬のターコイズが効く」

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「ブルージーにウォーミー」

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「深い深いグリーンの階調」

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「闇に揺れる光を写す」

テーマ:3
「投影された情熱」
「鮮やかさの典型であるレッド群のミックス。革感を引き出すバーガンディーから赤への展開。色調と抑制されたマットな質感の対比は洗練されたモダニズムを感じさせます。シンプルなサーフェイスにシャイニーな輝きを添えて、鮮やかさとシックな印象に」(ジャルフィック 池田さん、岡村さん)。

濃密なレッド群の濃淡、マットな質感が生きるオフブラック、密やかに仕込まれたメタリックなどがそろい、穏やかなパッションを表現しているかのよう。
レッドのパレットに添えられたオレンジも見逃せません。「プルミエールビジョン」(2019年20年秋冬)では、深いオレンジをピックアップ。存在感が高まるベーシックカラー、ネイビーと相性がいいオレンジ。イエロー ~ マスタードの流れで新鮮に映ります。

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「レッド・レッド・レッド」

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「赤みのブラウンに潜む装飾性」

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「とろみのあるオフブラック」

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「シックにナチュラルなブラウン」

来春のリアルクローズトレンドとして、リネン、ベージュ、パステルカラーなどを使ったリラックス、ナチュラルテイストへのシフトが「繊研新聞」で報じられました。秋冬はさらに深化し全体的に穏やかでやさしいトーンへの移行を予感させます。そんなカラーを纏った新しい革製品の登場が楽しみです。レポートは次回に続きます。


■ 参考URL ■
 東京レザーフェア
 <http://tlf.jp/>

カテゴリー: トレンド

国内最大のパーソナルギフトと生活雑貨の国際見本市「第86回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2018 LIFE×DESIGN」が9月4日(火)から4日間、東京・有明 東京ビッグサイトで行われました。
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約3,500社もの企業、クリエイターがジャンルフリーで出展。バッグ、財布メーカーが多数出品するなか、「レザーグッズ研究会」(日本ハンドバッグ工業連合会)のブースからジャパンレザーの新傾向を探ります。


消費動向をとらえたアフォータブルラグジュアリー

2020年東京オリンピック開催へ向けたインバウンド消費、2019年10月に予定される消費税率10%への引き上げを前にした駆け込み需要にフォーカスしたアフォータブル(手に届く)ラグジュアリーな製品開発、既存コレクションの再強化などが目立ちました。

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エキゾチックレザー製品の老舗メーカーは、圧倒的なラインナップで展開。色合い、加工などのバリエーションで細分化するニーズに応えます。【サンバッグ坂本】

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エキゾチックレザーを贅沢に使用したミニショルダーバッグに財布機能を加え、ポーチをプラス。
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中仕切りとして便利なうえに、コインケースとしての単独使用も可能です。【EL VAQUERO/OFFICE164】

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ランドセルづくりを追求する企業姿勢、真摯なクラフトマンシップはもちろん、「有吉くんの正直さんぽ」(フジテレビ系)ほかテレビ番組での取材が話題に。本革を使用した高級ラインも堅調です。【ナース鞄工】


ファッショナブルに進化、活性化するアクティブシニアマーケットを開拓

かつて、Hanako世代と呼ばれた大人たちが60歳を迎え、シニアマーケットが変化しています。60代女性向けファッションムック「大人のおしゃれ手帖特別編集 素敵なあの人の大人服」(宝島社)がヒットし、50代60代男性向けモノ雑誌「モノマスター」(宝島社)が刊行形態を変更。月刊誌として9月22日に創刊されます。そんなファッショナブルに進化、活性化するマーケットをとらえ、各社が新たな切り口の製品をリリースしました。

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コインケースにベルトループを配し、ミニベルトポーチとしても使えるアイテム。大人の女性のマニッシュな着こなしにも似合います。
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生命保険会社が続々と参入する健康増進型保険が注目されるいま、万歩計(ミニサイズ)などの持ち歩きにも用途が広がりそう。【EVERWIN/山一インターナショナル】

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増え続けるポイントカード類の整理整頓に最適の一品。スマートフォンアプリに頼らず、やはりカードを所持・管理したいという大人世代に人気。ミニ財布との2個持ちも増えています。【THINLY】

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万年筆ケースをはじめとした革小物で大人の男性を魅了してきた老舗ファクトリーが、新プロジェクトで女性にも使いやすいアイテムを拡充。
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メガネケースやアクセサリートレイとして旅行で活躍するレザートレイなどが好評です。【猪瀬】


自分らしい使い方・楽しみ方、暮らしを彩る新提案

女優・タレントによるインスタグラム投稿の炎上や、自然災害が多い今年、いわゆる不謹慎狩りを引き起こす「ソーシャル・ジャスティス・ウォリアー」の存在もクローズアップ。被災地への配慮の意味もあり、消費傾向の潮目に変化の兆しが。自分らしい使い方・楽しみ方を提示するプロダクトが増えています。

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パーツやキットをそろえ、気軽にレザークラフトを楽しめるDIYレザー小物ブランドが始動。「ママの毎日に、もっとカラフルを」との願いが込められて。【Lucky & Happy/サカタ】

ラモーダさん1809.jpg
スマートフォンを機能的に持ち運ぶ財布、ケースづくりへの取り組みに定評のある財布メーカーの新機軸。長財布にスマートフォンを入れ、クラッチバッグ感覚での活用を訴求しています。わかりやすいポップが接客をサポート。【ラモーダヨシダ】

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LEDライトを搭載し自動改札などにかざすと光るレザーパスケース。カラータイマーモチーフのパーツを配した「ウルトラな男」のアイテムが戦い(仕事)の始まりと終わりを演出してくれます。いつまでも少年の心を忘れない紳士たちに。【三和袋物】


9月11日からコンビスエンスストア ローソンでは、カード決済にタッチ決済を導入。タッチ決済は世界では浸透しつつある便利な機能。カード(クレジット・デビット・プリペイド/リップルマークつきカードに対応)での支払い時、端末にタッチするだけ、と電子マネーに近い感覚でスピーディに決済できるそう。パスケースが財布替わりになりそうですね。





特徴的なレザー、モチーフで差別化を図る革財布

キャッシュレス化の進行に合わせ、機能性を重視する傾向が高まっていますが、一方、シンプルすぎてもの足りないというユーザーも多いよう。丁寧な仕上げ、上質なものづくりに加え、特徴的なレザー、モチーフで差別化を図っています。

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特殊加工を施し、さらに友禅染の技法で染めたピッグスキンを使用。ふっくらとした立体感に目を奪われます。【デコブランシェ/アバンクール】

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クロコダイル×ドクロ! ワイルドなニュアンスが再び新鮮。【レザージュエルズ/太閤】

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アート感覚のモチーフが程よい華やかさを添えて。【野村製作所】

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高級感漂うアドバンレザーを独自のデザインでカジュアルに。【山万


■ 参考URL ■
 日本ハンドバッグ工業連合会 <http://fukuromono.net/>




■ 合同展示会のお知らせ ■

日本ハンドバッグ工業連合会が主催する合同展示会「k・n・o・t collection 2nd」<10月11日(木)~12(金)10:00~17:30 最終日は16:00まで>が東京・平和島 東京流通センターで行われます。
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今回の出店メーカー、OFFICE164、サカタ、アバンクールをはじめ、20社以上がバッグ、財布、革小物の最新作を披露します。

大阪ハンドバッグ協同組合 


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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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