欧米ブランドに「負けていないぞ!」

カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ の記事

カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

3月5日(火)から二十四節気の啓蟄。店頭もすっかり春らしくなりました。商業施設の10%オフキャンペーンなどが今週からスタートし、皮革業界では春財布商戦が本格化。この機会にジャパンレザーの魅力を実感していただけるよう、しっかりとアピールしていきたいですね。
今週も最新トピックやイベントをお伝えいたします。参考にしていただけますように。


【キャンペーン】3月15日は靴の記念日

毎年恒例の「3月15日は靴の記念日」キャンペーン。多くの方に「靴の記念日」を認知していただくこと、行事を通して消費者へのサービス、春の実需期にあたっての販促を目的として行われています。5,000円の商品券が抽選で当たります。
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「靴の記念日」とは、1870年(明治3)年の3月15日、近代化を推進していた佐倉藩出身の西村勝三さんが、東京・築地入船町に日本初の西洋式靴工場を開設した日を記念し、3月15日を「靴の記念日」として制定されたものです。くわしくは、一般社団法人東靴協会の公式ウェブサイトをご覧ください。
   


【イベント】「靴の記念日」メモリアルイベント
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3月15日「靴の記念日」にちなんで行われる恒例イベントが、本日3月6日(水)から行われます。"知ってびっくりがいっぱい"をテーマに第一弾<3月6日(水)~21日(木)>は靴の街・浅草の移り変わりを紹介。そして、皮革・革製品などのサステナビリティを発信していくプロジェクト「Thinking Leather Action(TLA)」の展示にもご注目ください。第二弾<3月23日(土)~31日(日)>は革盆栽の作品展示とワークショップを開催。
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「3月15日には、メッセージ・トークライブと銘打ち、日本のハンドメイド・シューメイキング分野をリードしてきたレジェンドたちと若手製作者によるシンポジウムを開催の予定です。春到来、時代も大きな変革期、新たな一歩を踏み出す時。靴の街・浅草、皮革の新たな可能性を確かめに、ぜひご覧ください」(クツミライパートナーズ/シューフィル 城一生さん)
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写真は昨年撮影させていたきました。次週はレポートをお届けいたします。


【YouTube】「JLIAtv」

一般社団法人日本皮革産業連合会の公式YouTubeチャンネル「JLIAtv」で新着動画が公開中です。
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ひとつ前のトピックでもご紹介した、皮革・革製品のサステナビリティを発信する「Thinking Leather Action(TLA)」事業の、皮革・革製品がエコでサステナブルな理由<15秒動画>(皮を活用することは脱酸素につながる篇)が好評!!


YouTube、Instagram、Facebook、tiktockで動画広告を開始し、現在、373万回再生を突破しております。皆さまにぜひご覧いただき、拡散もお願いします。


【レポート】「TLGFC」

東日本バッグ工業組合 組合員有志による人気イベント「TOKYO LEATHER GOODS  FACTORY COLLECTION」のポップアップイベントが2月22日(木)~2月28日(水)、JR船橋駅構内(さざんかさっちゃん像付近 北口から入ってすぐ)で開催されました。
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会場の目の前にある、東武百貨店船橋店(バッグ売り場、平場)は、「ラグジュアリーに依存せず、国内のバッグメーカーによる製品をしっかり集積して実績を出している」と「WWDジャパン」(オンライン記事 2月27日)で掲載されるなど、国内バッグブランドをお求めのユーザーの皆さまが数多く立ち寄ってくださる場所となっています。


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今回は可処分所得が高いユーザーに向けた、ハンドバッグのカスタムオーダー(きくひろ「ペトラルカ」)が目をひきました。ロングセラーのハンドバッグをベースに、お好みのカラー、レザーを選んでいただき、世界でひとつしかないお気に入りを誂えることができます。

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財布では、藍染めや柿渋染めを施したレザーを使用したシリーズが幅広い世代に人気(三和袋物)。色合い・風合いの素晴らしさをじっくりと確かめてくださるユーザーの皆さまをよくお見かけします。
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リモートワークの縮小傾向に伴い、パスケースやIDカードケースの新調も増えているそうです。
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高感度ユーザーには、メガネケースほか、デザイン性の高い革小物(塩野「CALDO...TOKYO JAPAN」)がヒット。アイテムの組合せで自分らしくカスタマイズできるシリーズを中心に多彩なコレクションを打ち出しています。

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また、トップスをボトムスにタックイン(シャツなどの裾を入れる)する着こなしの復活により、ベルトがブレイク中。特にバックルを革巻きした仕上げのベルト(高梨「ベルラベル」)は、いまでは限られた職人にしかつくることのできない製品に。希少性に注目していただきたいですね。

次回は、3月11日(月)~3月15日(金)、池袋駅構内 南改札外イベントスペース(東武百貨店 B1F 6番地入り口前)で開催予定です。お楽しみになさってください。



【新プロジェクト】「LEZZA RESILIENCE PROJECT」

皮革業界における資源ロス問題の解決を目指す「#LEZZARESILIENCE PROJECT」が新たな取り組みを発表しました!

天然素材を原料とするレザーの生命の証「傷やシミ」などのナチュラルマークを理由に選別された「規格外レザー」の課題を解決すべく、革を通して「もの」を育てるライフスタイルを提案する皮革メーカー、富田興業株式会社と国際ファッション専門職大学 平井ゼミとの産学連携で2021年にプロジェクトをスタート。2022年には、国内最大の革製品コンテスト「ジャパンレザーアワード」の学生部門最優秀賞を獲得するなど高く評価されています。
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このたび、国産バッグブランド「HERGOPOCH」を運営する株式会社キヨモトが参画。「レザー×アルミ」天然素材と金属のハイブリッド素材を使用したサコッシュがリリース! アルミの可塑性により小さくても自立し、とても便利。生産数限定のスペシャルアイテムが早くも人気です!!

「ファッションビジネスを学ぶZ世代の学生とともにサステナブルなものづくりを目指していますので、応援よろしくお願いいたします」(プロジェクト責任者 富田興業株式会社 森田正明さん)

新しい時代の革製品に注目が集まっています。



【ラーニング】全国皮革振興会 皮革手芸教室

一般社団法人日本皮革産業連合会の会員団体のひとつ、全国皮革振興会 皮革手芸教室(東京・蔵前)が2024年4月生の募集を開始しました。

全国皮革振興会は、皮革の楽しさや美しさをユーザーに広く周知すべく設立された任意の団体。1966年より皮革手芸教室を開講し、現在までに延べ3,400名が参加。気軽に革のものづくりが楽しめると好評です。
2021年には同じく蔵前エリアの駅周辺に教室が移転。アクセス便利になりました。問合せ、申し込みなどは下のリンク先をご覧ください。



【イベント】「卒祭2024」

専門学校ヒコ・みづのジュエリーカレッジの卒業制作展と学園祭が融合したイベント、「卒祭2024」が3月8日(金)~10日(日)に開催されます。シューズ・バッグコースの展示は毎年見応えがありますよ!

同校は、国内最大の革製品コンテスト「ジャパンレザーアワード2023」のフットウェア部門フューチャーデザイン賞とアーティスティックデザイン賞をダブル受賞するなど話題です。



【イベント】「皮革フェア」

皮革産地、兵庫県姫路市の恒例イベント 「皮革フェア」が3月10日(日)、姫路市立西御着・上鈴・中鈴総合センター及び見野の郷交流館(見野総合センター)の各会場で同時開催。各会場を巡るループバスも運行されるそうです。
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姫路市吹奏楽団によるオープニング演奏、デザイナー コシノミチコさんが姫路のレザーを使用してデザインした衣装の特別展示のほか、革製品やハギレの展示・販売、革の小物づくりを体験できるレザークラフト教室など盛りだくさんです。どうぞお出かけください。


カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

2月22日は「猫の日」(ニャンニャンニャンの語呂合わせ)。猫ブームに寄り添う革製品が人気を集めています。先日もポップアップイベントで最新傾向をお聞きしてきました。2つ目のトピックでご紹介いたします。
今週も最新トピックやイベントをお伝えいたします。参考にしていただけますように。


【ライブ配信情報】「ジャパンレザーVOICE」

インターネットラジオ×YouTubeハイブリッド型動画コンテンツ配信「ジャパンレザーVOICE」(#レザボイ)第20回が、2月21日(水) 16:00からアズーリFM公式サイトよりライブ配信(生放送)されます。


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「ジャパンレザー旬暦」革製品紹介&「キーパーソンインタビュー」
同番組のレギュラーコーナー「ジャパンレザー旬暦」、革製品紹介&「キーパーソンインタビュー」(隔月ごとにオンエア)のセカンドシーズン各回の振り返りを駆け足でお届け。

「ジャパンレザー最新トピック紹介」
人気サイト「ジャパンレザージャーナル」最新コンテンツ、3月12日「サイフの日」キャンペーン、3月15日「靴の記念日」キャンペーン など、ジャパンレザーに関するさまざまなトピックを厳選してご紹介いたします。

ぜひ、ご視聴ください。


【レポート】「TLGFC」
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東日本バッグ工業組合 組合員有志による人気イベント、「TOKYO LEATHER GOODS  FACTORY COLLECTION」のポップアップイベントが本日2月21日(水)まで池袋駅構内 南改札外イベントスペース(東武百貨店 B1F 6番地入り口前)で開催中です。

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2月22日(木)の「猫の日」に合わせた、猫モチーフのチャームがヒット中。
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べっこう調のマーブル柄革財布は、「愛猫のサビ柄と似ている」とお迎えくださったお客さまもいらっしゃったそうで、猫ブームの底堅さを実感しました。<ベルラベル/高梨>

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リザード、パイソンなどのエキゾチックレザー のバッグ<ペトラルカ/きくひろ>が富裕層ユーザーに好評。日経平均株価の上昇が続くなか、自分へのご褒美としてお求めになられているようにお見受けしました。
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海外コレクションから広がりつつあるトレンド「クワイエットラグジュアリー」の流れで、ブランドロゴを大きいサイズで配したデザインではなく、さり気ない上質感を表現できるマテリアルやバッグへの関心が高まっているようです。エキゾチックレザーはもちろん、色合い・風合いに優れたジャパンレザーにもご注目いただけるとうれしいですね。

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また、3月15日の「最強開運日」に向けて、春財布をお探しの方も増えています。使いやすさを追求した財布<駒屋>や、ミニミニ財布<三和袋物>も登場。細分化するニーズに対応しています。
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続いて、2月22日(木)~2月28日(水)、JR船橋駅構内(さざんかさっちゃん像付近 北口から入ってすぐ)で、「TOKYO LEATHER GOODS  FACTORY COLLECTION」のポップアップイベントが行われます。
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写真は昨年開催時に撮影させていたきました。出店メンバーも一部入れ替わります。どうぞお楽しみに。



【卒展レポート】杉野服飾大学
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杉野服飾大学 ファッションプロダクトデザインコース 卒業制作発表会(東京・目黒)が2月8日(木)~10日(土)の三日間開催され、お邪魔してきました。
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作品とともにポスターを制作し、ヴィジュアル面も含めトータル的なプレゼンテーションが素敵で、クオリティーの高い作品ばかりでした!
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今年度は「着るバッグ」や、新しい機能の提案、また、ドイツホックをはじめとした金具使いに凝った作品が数多くありました。
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プレゼンテーションを拝見する機会をいただいたのですが、皆さん優秀で感激しました。それぞれの想定ターゲット層は「モード感のあるクール系カジュアル」が中心で、なかには「ノームコア」をイメージする作品も。アフターコロナを体感するドレスアップ、個性派コーディネートからの揺り戻しで、早くも「ノームコア」を新鮮に感じているようです。前述の「クワイエットラグジュアリー」は、本質的に若い世代が共感しにくく、シンプル&クールなテイストとしてとらえているように感じました。

「クワイエットラグジュアリー」「ノームコア」についてはこちらをご参照ください。



初夏には、別会場で開催予定ですので、改めてレポートさせていただく予定です。ご期待ください。



【イベント】文化服装学院 卒業制作作品発表

文化服装学院 卒業制作作品発表が、2月23日(金・祝)~29日(木)、文化服装学院(東京・代々木/アクセスの最寄りは新宿駅)で行われます。

同校での学びの集大成となる卒業制作。在学中に身につけた技術や知識を、ファッションショー、展示、プレゼンテーションなど、さまざまな形式で発表予定です。
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写真は前年度開催時に撮影させていたきました。

前年度のレポートが「JLIAtv」で公開中! ご視聴ください。
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バッグデザイン科・シューズデザイン科は、和歌山県製革事業協同組合および、東京都/東京製革業産地振興協議会とのコラボレーションを「東京レザーフェア」や「JFW JAPAN CREATION」で発表し、そのデザイン性、クオリティーが高く評価されています。
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【イベント】「草加レザーフェスタ」

皮革産地 埼玉・草加の人気イベント「草加レザーフェスタ」が2月24日(土)・25日(日)、草加文化会館 コミュニティ棟 1Fで開催されます。

メインとなるのは「革でつくろう!小学生以下無料のクラフト体験!!」。革でつくる動物・犬と猫のかたちのコインケース・レザーポケット・レザーキーホルダーなどつくりたいものを選んでつくることができます。レザークラフト体験は500円(小学生以下無料)。材料がなくなり次第終了となりますので、お早めに。

そのほか、地場産業である、皮革づくりについて学べる、革って何だろう?草加レザー展示コーナーもあり、大人も楽しめるイベントです。お見逃しなく。



【新プロジェクト】 和田義治さん

国内最大規模を誇る革製品コンテスト「ジャパンレザーアワード」歴代の部門賞受賞者、和田義治さんからお知らせが届きました。

多彩なクリエイターが参画し人気を集める「ジャパンクリエイターズコレクション(JCC)」(東京・浅草)フラッグシップショップで、ドリンクの提供をはじめるそうです。そのための準備として、広く呼びかけがありますので、ご注目ください。


和田さんは、筋萎性縮側索硬化症(ALS)の診断を受けたことをきっかけに、2022年11月、東海道五十三次を踏破するチャレンジを行い無事完歩。ひたむきな姿が注目され、テレビ番組「news every.」(日本テレビ系 月曜~金曜 15:50~)が密着取材。その内容がYouTubeで公開され、応援の輪が広がっています。

カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

本日2月14日はバレンタインデー。日本では女性から男性へチョコレートを贈る習慣がありますが、近年は様変わり。高額製品や海外のショコラティエを招いたプロモーション、期間限定販売が行われ、チョコレートを愛好するユーザーに喜ばれています。

一方、皮革業界でも、革好きのかたへ向けて、つくり手たちがイベント出店、参加などでアピールしております。お客さまとより深いコミュニケーションができるよう、当ブログでも告知などしてまいりますので、皆さまご高覧、拡散、お願いいたします。

今週も最新トピックやイベントをお伝えいたします。参考にしていただけますように。


【コラボレーション】TLA

皮革・革製品のサステナビリティを発信するThinking Leather Action(TLA)事業の最新トピックのお知らせです。
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1月24日(水)よりエース株式会社の施設「世界のカバン博物館」(東京・駒形/最寄り駅:都営地下鉄浅草線 浅草駅)7階に、「実は、革ってサステナブル。世界のカバン博物館✕日本皮革産業連合会」、TLA常設展示コーナーが設置されました。

パネル展示をはじめ皮革・革製品を展示し、革がなぜサステナブルな素材なのかを紹介しております。
「世界のカバン博物館」は世界五大陸、50か国以上から収集された希少価値の高いコレクションをはじめ、鞄の歴史や最先端の技術紹介なども展示されておりますので、是非ご来場ください。



【レポート】皮革卸個展

皮革卸企業各社の2024年-25年秋冬コレクション個展が、1月17日(水)~19日(金)に行われました。一部ではありますが、お邪魔してきましたので、ご紹介いたします。

「富田興業」
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「革の解放」をテーマに革というマテリアルの可能性を探求。伝統や規範にとらわれることのない新しい表現にトライしています。
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コーヒーの焙煎時に発生してしまうチャフを利活用したサステナブルなレザーに加え、ライトレザーを発表。軽量感を打ち出しています。二次鞣し工程で独自に開発した植物タンニンの配合技術を駆使し、軽く柔らかい革を実現しました。
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2022年、日本の総人口が減少するなかで、高齢者人口は3,627万人と過去最多。総人口に占める高齢者人口の割合は29.1%に(総務省統計局 統計トピックスNo.132 統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで- より)。

大人世代の存在感が高まるなか、百貨店の顧客の中心、大人世代の女性はバッグや靴に、軽さ(軽量性)を重視するため、そのニーズに寄り添うレザーとなりそうですね。



「丸喜」
テーマは「自然界に存在しつつも神秘的なカラー」。ソフトなタッチ感の傾向に合わせて、多彩なバリエーションで展開。昨年発表し好評のコンポスト(堆肥)にできる、自然に還る革を中心にナチュラルな色合い、風合いのコレクションが見られました。
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同社は、学生やクリエイター支援にも尽力。レザーを使用した作品がショーに出品されるなど、レザーを通して次世代との懸け橋になる取り組みに共感の輪が広がっています。
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コードバンで知られる新喜皮革のコレクションも一部展示。
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「東京レザーフェア」に来場できなかったビジネスパーソンに好評だったようです。



「吉比産業」
「以心伝心」をテーマに、手にとると持ち味が伝わる本物、説明のいらないようなレザーがラインナップ。
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ファッション性の高いセレクトで知られる同社で気になったのは、起毛感のある一枚。
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トレンドの傾向として注目される「フォークロア」「グランジ」などのテイストのアイテムにマッチしそうですね。
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また、新プロジェクトのサステナブルレザー「Zeology Leather」を展示。ゼオライトをベースにし、クロム、アルデヒド、重金属を含まない画期的ななめし剤であるZeologyで鞣され、持続可能で循環型で堆肥化可能な素材です。



【展示会】「NEW ENERGY」

クリエイティブの祭典、合同展示会「NEW ENERGY(ニューエナジー)」2024年2月展が2月15日(木)~18日(日)、東京・西新宿 新宿住友ビル三角広場で行われます。

ファッションやファッション雑貨、ライフスタイル雑貨、エシカル商品、ビューティー、フード、アートなど、多様な分野の注目デザイナーやアーティスト、企業がジャンルを超えて一同に集結。参加クリエイターは約250組以上、来場動員数は1万人を想定しています。

ショッピングはもちろん、ご飲食、ライブパフォーマンス、ワークショップほか、体験型コンテンツも充実。

会期のうち、平日はBtoB、週末はBtoCの二部構成。兵庫県鞄工業組合、一般社団法人豊岡鞄協会をはじめ、革製品ブランドが出展予定です。くわしくは下のリンク先をご覧ください。



【メディア】「がっちりマンデー!!」

人気テレビ番組「がっちりマンデー!!」(TBSテレビ系/毎週日曜7:30~)、2月11日 放送分「しっくり感を追求するビジネスがスゴかった!」で体温でフィットする形状記憶素材、HUMOFIT®(ヒューモフィット/三井化学)が登場。人の体温付近で柔軟に変化し、人を優しく包み込むプラスチックシートです。常温で柔軟性があり、変形させるとその形状を一定時間保持できるそうです。

革製品には、靴のインソールやバッグのショルダーストラップなどに利活用されており、その事例として、国内有数の鞄産地 兵庫県豊岡市から発信する「アートフィアー」のヒット製品、人に合わせる新発想のリュックが登場しました。今後ますます利用が広がりそうですね。

なお、見逃し配信もスタート。「アートフィアー」の目安タイムは22:34ごろです。



【キャンペーン】3月12日「サイフの日」

一般社団法人日本バッグ協会主催、3月12日「サイフの日」プレゼントキャンペーンが開催されます。

アンケートに答えると、抽選で豪華なプレゼントが当たります。A賞は、商品券5万円分を10名様に。B賞では、オリジナルフラグメントケースを30名様に。2月20日(火)から応募受付開始です。

このほか、くわしくは日本バッグ協会公式ウェブサイトをご覧ください。
   


イベント】「フェニックスナイト」

大阪の人気ショップ「レザークラフトフェニックス」の恒例企画、「Phoenix night(フェニックスナイト)」が2月16日(金)に行われます。通常は最終週ですが、2月23日(金)が祝日のため、変更となっています。
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月に一度の延長営業日をイベント化。レザークラフトに関する相談や質問などもしやすく、普段は来店しにくい方も仕事帰りに立ち寄れると好評です。
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当ブログの連載でお馴染みの村木るいさんが登壇する、初心者さん向けセミナーも人気。今回は、「裁断における固定と摩擦」をテーマにレクチャー。タイトルは難しそうですが、わかりやすく丁寧に解説してくれます。なお、セミナーは要予約。エントリーがない場合には行われない可能性がありますので、お早めに!


カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

暖冬から一転、南岸低気圧の影響で東京23区全域をはじめ関東甲信の広い範囲に大雪警報が発令されました。今週は東京ビッグサイトで大規模な見本市が行われるため、前日からの準備や来場に影響が・・・。2つめのトピックでお知らせします。

今週も最新トピックやイベントをお伝えいたします。参考にしていただけますように。


【YouTube】「TLA」

一般社団法人日本皮革産業連合会 公式YouTubeチャンネル「JLIAtv」で新着動画が公開されました。
皮革・革製品のサステナビリティを発信するThinking Leather Action(TLA)事業から、皮革・革製品がエコでサステナブルな理由<15秒動画>(革を作るためだけに、動物のいのちを奪うことは無い篇)が公開中!


YouTube、Instagram、facebook、tiktockで動画広告を開始し、現在、118万回再生を突破しております。さらには、もう一本アップされています。皆さまにぜひご覧いただき、拡散のご協力 お願いいたします。



【レポート】「ギフト・ショー」

日本最大のパーソナルギフトと生活雑貨の国際見本市「第97回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2024」が2月6日(火)からスタート。東京・有明 東京ビッグサイト 東展示棟 1~6ホール、西展示棟 1~2ホール、アトリウムで開催されています。同時開催展として「第15回LIFE×DESIGN」、「LIVING&DESIGN2024」、「第35回グルメ&ダイニングスタイルショー春2024」が行われています。

皮革業界関連は、「第15回LIFE×DESIGN」に(西展示棟 1F)出展。一部のブースをご紹介いたします。

「東京都製革業 産地振興協議会」
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関東染革協同組合、東京鞣製組合、東京皮革関連企業協働組合、全日本ピッグスキンタンナーズ工業組合、江東製革事業協働組合、昭栄製革協同組合の計6つの団体からなる大規模な組織「東京都製革業 産地振興協議会」がブース出展。
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東京都墨田区エリアでつくられるピッグスキンを用いた製品を展示。
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クリエイターとのコラボレーションによるコレクションもお披露目となりました。

「台東ファッションザッカ」
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国内有数のファッション雑貨の産地として知られる、東京都台東区周辺エリアのものづくりの魅力を発信する同プロジェクト。
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皮革関連では野村製作所(「CROCCO」)、塩野(「CALDO TOKYO」)、デコルテ(「Je temmene」)、エタニティ(「cawato」)、Varb Creation(「U‐DOT」)が参加。
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定番および新作アイテムを発表しました。

「OSAKA KABAN」
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大阪鞄協会 が独自に設定した品質基準を満たした鞄だけがブランド登録することができる地域ブランド、「OSAKA KABAN」。
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日本製高級鞄を手がける各社の自信作がそろいます。


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参加社のひとつ、西川商店は、クロコダイルレザーを使用したオリジナルブランドを展開。ファッション誌「LEON」掲載アイテムなどを展示。百貨店でのポップアップイベントも好評です。


「東東京モノヅクリ商店街」
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国際ファッションセンター株式会社によるイーストトーキョーのモノヅクリ企業を支援するプロジェクト。東東京モノヅクリメーカーが集まる架空の商店街というコンセプトで展開しています。
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第9期メンバー8社のうち、半数が革製品を扱う事業者です。
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各社とも、ライフスタイル提案に磨きをかけています。



【展示会】「山陽レザー展示会in東京」
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老舗タンナー、山陽が東京で展示会(「山陽レザー展示会 in 東京」2024 Autum&Winter Collection」を本日、2月7日(水)から二日間、東京・浅草 浅草公会堂 1階 展示ホール(東京都台東区浅草1-38-6)で行います。
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2023年の6月に続き、今回が2回目。この度も天然皮革の魅力が伝わる150枚以上の多彩なレザーをラインナップ。写真は前回開催時に撮影させていただきました。
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本ヌメ革(ピットヌメ)、プレミアムレザー、環境配慮革、機能性革、コードバン調レザーや復刻版(トラディショナル)レザーなどの多種多様な革を展示予定。予約不要・入場無料です。
くわしくは下のリンク先をご覧ください。



【イベント】「皮革フェア」

皮革産地、兵庫県姫路市で行われる、春の人気イベント 「皮革フェア」の日程が御着四郷皮革協同組合 公式SNSアカウントで発表されました。今年度は3月10日(日)です。地元タンナーが上質なレザーを大放出! スケジュールを調整して、どうぞお出かけください!!



【イベント】「丸喜大感謝祭」
 
皮革卸 丸喜が2月13日(火)~15日(木)、東京・奥浅草の本社で「丸喜大感謝祭」を行います。社内にあるレザーがすべて感謝プライスに。完全予約制(入れ替え制)となっているそうですので、気になる方はお早めに。



【ラーニング】「大阪府皮革業界総合研修」

恒例企画「大阪府皮革業界総合研修」がスタートしています。2月13日(火)は、「革とものづくり ~令和時代の外注との付き合い方」。

浪速屋工業株式会社(レザークラフトフェニックス)の横井友哉さんと当ブログ連載でお馴染みの村木るいさんがご登壇。

「今回は元カバンメーカーで営業・外注管理を行っていた豊富な経験を持ち、現在取締役部長として人の管理を行っている横井さんと一緒に<クリエイターやデザイナーを雇うメリットとリスク><ランサーズなどでIT系の仕事(デザインやHP作成)などをする際にどういうふうに頼めばいいか?><この頼み方をやると見限られる!><SNSの外注はありかなしか?当社ではこうしている!>などを解説していきます。

ネットまたはリアルで外注を頼みたい人、外注仕事を受け取りたい人、両方の助けになる内容をお伝えします」(村木さん)

コロナ禍を経て、働き方がさらに多様化するなか、働きたい人、働いてくれる人を探す人も参考になりそうですね。
くわしくは下のリンクをご覧ください。


カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。
2024年第一弾は、大阪で開催した「本日は革日和♪」レポートと職人の待遇改善を考えた、という話。

ビジネスパーソンからクリエイター、レザークラフトファンまで幅広く来場し盛り上がった人気イベント、「本日は革日和♪」(大阪・大国町周辺エリア)レポートと皮革業界に従事している職人さんたちの待遇改善についての考察。
イベント、ファクトリー、それぞれの現場からリアルな声を届けてくれました。ぜひ、ご覧ください。

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通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしていますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。

当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。

今後のスケジュールなどは下のリンク先をチェックしてください。


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毎度です!「最近3Dプリンタ買い直しました」ムラキです。

昨年話題になった爆速の3Dプリンター、Creality K1を購入していたのですが、仕事とイベントで忙しくて封印状態。イベント終了で「人に会いたくない」「モノヅクリだけしていたい」モードに入ったので開封。そらもういじりまくりです。開封5時間後にはトラブルに会いましたが、ほんとに今の時代はトラブル解決が楽です。動画なりの解説見つつ無事に解決です。

今回のブログの内容は以下の通りです。

・「本日は革日和♪」(大阪)無事終了
・久々に行う テクテク徒歩ツアー大人の社会見学
・どれだけ機械があっても、それを使う人間がいないと意味がない
・会社、事業成長には新しいものに貪欲な人間がいないと成長しない


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「本日は革日和♪ in 大阪」無事終了


1月19日(金)・20日(土)に開催した「本日は革日和♪」(大阪)は無事終了しました。

新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行したので、7社が集まって展示会を行ったり、大阪の革屋さん3社に協力をお願いして、金曜に感謝祭、土曜に営業してもらいました。革会社さんによっては展示会も重なっていたのですが、ご協力ありがとうございました。

展示会

今回大阪府立体育館・エディオンアリーナ大阪、の会議室をお借りして開催しました。
次の7社が集まりました。このイベントでは入場料1,500円を徴収しています。かつ、事前予約で3時間制限があります。

参加社のリンクは以下の通りです。










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5類移行後の事前予約や入場料の必要性

それも考えましたが、展示会参加出展者に聞くと「圧倒的に有料のほうがいい」とのことでした。無料のお客さんは無料に価値を見出し、こちらの時間を延々と使ってきます。ですが、時間制限があると他のブースを見たいからこそ、自分の時間を大切にします。無料ではなく、有料だからこそ、価値ある情報なりものを得ようと考えます。

「本日は革日和♪」の展示会では、出展者に厳密にお願いしているのは「イベント出るから安売りして儲け出そう!と考えないで」「アウトレット品出すなら全体の2割。それ以外はきちんと定番品や、後日買えるものを持ってきて」と言っています。もっと言うなら、「出展料以上稼げると思わないで」と言っています。稼ごう!と思うと接客が雑になりますので。

今回のイベントでは2日間3枠で合計70人ほどしか参加できていません(土曜日は1枠にしたら、公開1週間で満席に・・・)。 「たった70人?」ではなく、「事前予約して、1,500円のお金を払ってくださった来場者が70人」です。それは無料だから来たお客さまよりも何倍も意欲があるお客さまです。だからこそ、わたしたちも丁寧な接客もできます。会場でも事前にもらった質問などに答えていますが、何度も私が言ったのは「ムラキさんはお金払ったら優しいよ」ということです。

嫌な言い方ですが、有料にもかかわらず来てくださるお客さまに時間を使うのはとても「効率がいい」わけです。

夜は懇親会


今回参加は26名でした。

この懇親会ですが、革でお金儲けしている人限定、と言っていますが、それがネットだろうが、イベントで販売だろうが、職人仕事していようが、メーカー仕事していようが、革屋だろうが一切問いません。

また、お金儲けしていないけど出たい、という人には「じゃぁこれなら喋れます!という専門知識や趣味を教えて」とお願いしています。整体師や企業で経理仕事している人、AKB48や地方で畳屋についてなら喋れる! という人も参加しています。自分から情報を出す気がない、という人をお断りするのがこの「お金儲けしている人限定+α」という飲み会です。

幹事の仕事は大変ですが、参加者の満足度は非常に高くなります。


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革屋3社の感謝市

感謝市の3社はもちろん参加無料です。こちらは事前予約なしでお店にいって大丈夫です。普段は事前予約が必要だったり、一般にお店に行くことができなかったりします。

ニシカワレザー



土曜日は定休日(毎月第一週のみ営業)でしたが、今回のイベントに合わせて営業してくださいました。


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寿屋



寿屋さんも土曜日は定休日ですが、営業してくださいました。また、イベント会期中のみ定番革の1/2切り売りも解禁となり、好評でした。

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ミヤツグ



ミヤツグさんは自社ショールームがちょうど展示会に向けた準備もあったので、倉庫スペースで感謝市をしてくださいました。こちらも土曜日に営業してくださいました。


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「本日は革日和♪」(大阪)漉き屋とカバンメーカーを見学するてくてくツアー

募集要項


革業界になくてはならない仕事、「割り漉き屋」さんを実際に訪ねて作業風景を見学。その後、鞄メーカーさんを見学します。当日、大国町の「西川商店」に集合してからてくてくと徒歩で向かいます。


割り漉き屋さん

ツアーはニシカワレザーに集合。参加者が18名ほどとなっており・・・「しまった、関係者とか呼びすぎたな」と焦りました。

漉き割り屋さんまでテクテクと。高速回転する機械、というのはものすごく怖い機械でして。ツアー参加者が機械に巻き込まれないように常時気を張っていました。「そんな機械のそばで油断しないよ!」と思っても、回転する機械というのはカバンの紐1本、スカートの裾を少しでも巻き込まれると大惨事になります。そのためこのツアー見学のときは非常に気を張っています。

革日和in大阪 漉き屋とカバンメーカーを見学するてくてくツアー

そんなわけで、こちらでは写真撮影を控えておりまして、すみません。上の写真は以前撮影したものです。

漉き割り屋さんは大忙しでしたので、「今どういう作業をしているのか」「なぜこういう動作をするのか」「なぜ革を薄くするのか」などを適宜解説していきました。

バッグメーカーの西川商店

ニシカワレザーさんの母体である西川商店はバッグメーカーです。バッグのメーカー仕事が主要なお仕事ですね。


下の写真中央が社長の西川さんです。

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こちらでも写真撮影をあまりしていません。
先程の会社ほど回転機械などはないのですが、クリッカーなどの重厚な機械や、OEM仕事のため撮影禁止ゾーンなどが存在するため気を張っていました。

西川社長も各部門各場所の説明をしていただき、場合によって働いている職人さんのコメントなどもいただけました。とても貴重な機会、ありがとうございました。

割り漉き屋でも西川商店でも機械があるが機械があるからって儲かるわけじゃない


今回探訪した割り漉き屋にはバンドマシンという機械があります。
西川商店では自動裁断機、という自動で裁断する機械や、コンピューターミシンン、というプログラム通りに縫製してくれる、ハイスペックなミシンも導入しています。自動裁断機に至っては置く場所として6畳スペースが必要ですし、設備投資はなかなか大変です。

機械は操る人間が必要

当たり前の話ですが、機械は操る人間・使いこなす人間がいないと全く役にたちません。以前のエントリでも紹介した野球グローブメーカーでも自動裁断機は存在します。

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この機械を操作しているスタッフさんにお話しを聞きました。「以前はクリッカーで刃型で裁断していました。ですが、この機械が来るということで、会社に言われてコンピューターの使い方などを学びました」「この機械導入でサンプルなどが格段に作りやすくなり、速度も上がりました」とのことでしたね。

これらの機械ですが、社長自らが扱うわけにはいきません。社長は機械を扱う、という楽しい仕事ではなくて、「仕事をとって会社を大きくする」「社員の人件費をどうやって賄うか」「さらに人件費をアップするにはどうするか」「会社にとって何が必要で何が不必要かを判断する」という誰もやりたくない仕事をやらなきゃいけません。

「高額機械を導入するのに、それの勉強をしたり、操作するのは社員に任せなきゃいけない」という、"他人を信頼"する必要があるわけです。

もちろん、その社員が学ぶ費用や学ぶ時間に対しても給与が必要。さらに、学んだ社員が会社を辞めることまで考えて、サブの人間を育てておかないと大変なことになります。機械を扱う人間が辞めて数か月機械が止まったり、その人間が辞められると困るからその人間のワガママを放置し、他の人間が辞めたり、もありえます(あくまでも仮定の事例です)。

職人が収入を増やすには・・・

職人仕事で収入を増やすのは大変です。
会社勤めの場合、「こういう機械があるそうです」「会社に入れたらこういう利益出せます」「その操作を私が勉強します」といった提案が必要となります。

新しい技術を学ぶ、というのは選択肢の幅が増える、ということです。自社にせよ、転職時にせよ強いスキルになりえます。



というような話を踏まえると、3Dプリンタとか、CAD制作技術ってのはこれからの時代、革の職人でもそうじゃなくても選択肢の幅が格段に増えますよ。

3Dプリンタ、面白いよ

3年前に3万円で買ったものに対して、今回のはセール時で8万円弱くらいします。ですが、速度や調整作業が3倍は効率よくなっています。

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ムラキの今後予定


2月1日(木) 「レザーソムリエ」タンナー見学・懇親会参加予定
2月13日(火) 「大阪府皮革業界総合研修」登壇


3月22日(金)・23日(土) 「本日は革日和♪ in 名古屋」
5月23日(金)・24日(土) 「本日は革日和♪ in 東京」
7月19日(金)・20日(土) 「本日は革日和♪ in 福岡」

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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