欧米ブランドに「負けていないぞ!」

カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」 の記事

カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。
2023年第一弾は動画配信の普及とともに変わるものづくり技術習得、技術者、職人の育成の新しい潮流を、村木さんの体験からリアルにまとめてくれました。ぜひ、ご覧ください。

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通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしていますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。

当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。

人気プロジェクト「本日は革日和♪」参加イベントが2月中旬、横浜で開催されます。このほか今後のスケジュールなどは下記のリンク先をチェックしてください。


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毎度です!
「ものづくりもお金儲けも歴史調べるのも好きですよ」ムラキです。

先日イベント出展していまして、客寄せパンダ的にプチセミナーをしていたんですが、学びが多かったですわ。人生いくつになっても学ぶことは可能だなぁ。

さて、今回のblogは、

・実際に対面じゃないと「摩擦と固定」の話ができなかった
・動画のほうが学びやすいジャンルも確かにある
・技術や視覚・聴覚以外の情報を伝える難しさ
・左官屋の修行は動画でやる時代

という技術と動画の話となります。
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革にまつわる工具と工法、というイベント


普段ムラキが主催している「本日は革日和♪」というイベントは、革にまつわる会社さんや、ムラキ個人が面白いと思ったり、革に使えるな、と思った業者さんを呼んだりしています。

「革にまつわる工具と工法」は染料屋のlizedが主体に行っています。工具と工法、というだけあって出展するのは「工具」「工法」にまつわるものを提供できる会社さん。もしくは、lizedの柳澤さんが呼びたいと思った業者さんのみとなっています。


私の役割は客寄せパンダとして、ワークショップやぷちセミナーを担当しています。
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参加料1,500円かかるけど盛況でした

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コロナ禍のためイベントを行うのは難しくなりました。来場者が少ない、ということよりも、イベント会場運営サイドが「多数来場すること」に対して眉をひそめるのが今の時代です。

1,500円のお金を取るのは遠方の出展者が少しでも出展料を安くするため、という意味合いもありますが、それ以上に「一定時間、部屋の中がギチギチになるほど混雑させない」という目的のほうが重要です。「いつでも入場okよ!」「無料だよ!」とやると、特定の時間がギッチギチになってしまい怒られてしまうんですよ、今の時代は。

私がお手伝いしているフェニックスでは、今回は皮革素材や金具を一切展示していませんでした。

「革にまつわる工具と工法」ですから、皮革素材じゃなくて工具と技法を見せるためです。また、工具に関しても一切販売をせず、あくまで展示のみです。興味あったら後日ネットで買ってくださいね、という方式で行いました。
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会場では、フェニックス以外にも下記の会社が展示・説明などを行っていました。


客寄せパンダとして「摩擦と固定」の話をしつつ体験してもらう


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ムラキは来場しているお客さんが暇そうだったら、「500円くらいの価値ある摩擦と固定、の話聞いていきません?」とナンパして話をしていました。

・あなたが30cmなり50cmなりを2cm幅できれいに切れないのは工具と技法の問題だ!理解すれば簡単に切れる。こういう工具があれば更に簡単。
・100均で摩擦を高めて効率よく作業する方法
・100均で売っているレザークラフト工具のこれが悪いのは固定と摩擦の問題
・重りをケチると良くない。重りがあるとこんなことができる
・マスキングテープがどれだけ便利か体験してもらおう
・カッティング定規、高くても駄目なものは駄目。何が重要なのか。実際に体験。
・型紙から裁断するには固定が重要
・固定と摩擦の重要性

1/13.14 CIY!染靴ws+染めるラウンドコインケースws+体験できる"固定"と"摩擦"技法 in 大阪 革にまつわる工具と工法 | phoenix blog

100円均一御三家+αがなんば駅から徒歩10分圏内に出来た&私がやっている100均サイトの便利な使い方 | phoenix blog 


どういう話をしたかは上記blogにちょっとだけ書いています。基本的に文字にせよ動画にせよ技術を教えるのは限界があります。

動画というツールの便利なところ

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なにか学ぶときは「書籍があるかどうか」「動画で学べるかどうか」「泣きつける所があるかどうか」を重要視しています


過去に何度も行っている3Dプリンターセミナー。そこで聞かれるよくある質問は、「どの3Dプリンタを買えばいいですか?」という質問です。で、その際の回答の一つとして答えているのが、「YouTubeなりで解説や説明動画が載っている機種を選んだほうが良いです」というものです。

私が3Dプリンタのデータ作成する時はFusion360というソフトを使っています。これは使い勝手がいい、云々よりも、「書籍が出ている」「YouTubeなりTwitterで情報が多い」という2点から選んでいます。
書籍が出ているかどうか?
「何かを学ぶ」という時、私は書き込みができる書籍があるかどうかを重視します。これはまぁ、年寄りですので、今の時代から外れています。自分の手持ちの資料を電子化しまくるくせに、勉強するときは書き込みしないと頭に入らないんですよ。
動画で学べるかどうか?
動画で学ぶ、、要はYouTubeで学べるかどうか、ですが、意味合いが2つあります。

自分で検索して情報を調べるために「YouTubeに動画があるかどうか」を調べます。もう一つは、「情報発信している人が多いかどうか」を調べるためにYouTubeを見ています。
泣きつける所があるかどうか
YouTubeは一つの指標です。そこに情報が多いと、Twitterなどの各種SNSやYahoo知恵袋、さらにはココナラなどのアウトソーシングサイト、さらにはLineグループなど。一つのSNSだけではなく、複数のSNSやコミュニティで探します。「泣きつける相手がいるかどうか」という点を重要視しているわけです。


PCに関する技術を学ぶならば動画はすごく便利だ


3Dのデータ以外にもエクセルやGASなどもいじりますが、これらを学ぶときも動画で学びます。本で学ぶよりも「ここをクリックして~」などの動作が見られるのはすごく便利です。

今の小学生や中学生が羨ましいですわ、ほんとに。

動画バンザイ! でも、革の知識や技術は学びづらい


動画やSNSって便利! じゃぁ革の技術習得って動画やSNSで学びやすいか! というとそうもいきません。

上記の「摩擦と固定」の話ですが、動画でも一応伝えることはできます。ですが、私自身はそれをやる気がいまいちありません。

原因は2つ。


つは「人は無料で得たものを大事にしない」からです。

YouTubeで無料で見られる、というものを人は大事に見ません。「どうせまたいつでも見られるだろ」と思って見る人は手を動かさない率が圧倒的です。


もう1つは「動画で伝えられるのは音と視覚情報だけ」だからです。

3Dのデータ作成やエクセルなどはPC画面を見ながら行う知識や技術です。ですが、革に関する知識や技法は「手の感覚=触覚」じゃないと伝えられない情報が多すぎます。

特に今回の「摩擦と固定」というのは手で体験しないとわかりません。

滑る、というのはどういうことか。

100均の滑り止めを貼ると貼らないで、定規の使い勝手はどのように異なるのか?
オススメの4mm厚みのカッティング定規だとどれだけ効率よくなるか
きれいに切れないのはテコの原理が働くからだ!
固定は2箇所で行わないと遠心力が働く

などなど、これらは全部実際に触らないとまずわかりません。

動画で何かを伝えるには限度があります。

5分の指導で急激に進化して深化する

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私にかぎらず10年ものづくりをしていると、「初心者が何がわからないか」ということがわかりづらくなっています。ですが、「なんでも聞いてください」といっても初心者に限らず、とっさに「質問」というもののは出てきません。

眼の前で実演などをしていると、「そういえば、こういう疑問がある」などとポロッと出てきます。
今回聞いたのは、「定規を使っているけどきれいに切れない」というものでした。

「動画を見たりしてレザークラフトを始めているが、自分のやり方が正しいかどうかわからない。定規を当てているのにきれいに切れない。原因がわからない」ということでした。

材料屋に片足突っ込んでいる身としては、教室業をしている方たちの邪魔をするのはよくありません。ムラキ自身は教室業をする気は全くありませんが、こういうイベントやワークショップなどで短期的に教えることはします。

今回は質問者さんに、「じゃぁ、試しに道具と革貸してあげるから切ってみてください」と実技してもらいます。

で、一つ一つ質問者さんのミスした点を潰していきます。

「違う。カッターの刃がきちっと沿っていない」
「違う。カッターを切る時の視線の位置が悪い。見るのはココ」
「違う。左手の定規の押さえ方が弱い」
「使っているカッターが小さいので切りづらいのもある。それは私が悪くてあなたのせいじゃない」などなど

5分ほど教えると、ミスはほとんどなくなった、と思います。

「いま私が5分くらい教えて、あなたはこの5分でカッターのこの部分に指を添えて安定させる、ということを自分で編み出しました。私の手は大きいのでここに指を添える必要は一切ありません。あなたが生み出したのはあなたに最適な方法です。それで実際よく切れるようになっているので、そのやり方を進めてください。大丈夫、5分前よりもあなたは進化しています。私の言ったこともきちんと理解しています」

「やってみせ 言って聞かせて させてみて 誉めてやらねば 人は動かじ」は現代でも通じるか?


山本五十六の名言で上記の言葉があります。
眼の前でやってみて、説明して、させてみて、その後褒めるなりして継続させる、というもの。


広島の大和ミュージアムもいつか行きたいところの一つですな。

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重要なのは、「今なんの工程をしているか」「実際に自分でやってもらう」「それに対してこの点は良かった・この点は良くない、ときちんと指摘する」ということだと思います。

革の技術は、靴にせよ、鞄にせよ、財布にせよ、難しい点が非常に多いです。
それは「技術が難しい」というわけではなく、革の素材が「硬さ」「張り」「腰の強さ」などによって技術も変えなきゃいけない。結果的に「伝えづらい」という厄介な技術となります。

だからこそ、目の前でやってみて、説明して、相手にさせてみて。そのうえで更にやってみて、説明して。できたらきちんと褒める。これをやらないと人が育たないわけです。

上記の5分講義で教わった人は技術が伸びたとは思います。それは「私の教え方がうまい!」というわけじゃありません。初心者の方がきちんと聞いてくれたので5分で上達しました。それくらい初心者、というのは伸びやすいわけです。

これが中級者などになると必ず伸び悩みます。そういう時に、教室に行ったり、誰かに教わる、というメリットの一つは「失敗した時にそれを解説してくれる」ということがあります。

では初心者じゃなくて、中級者や、職人を育てる会社などはどうすればいいのでしょうか?違う業界の職人の育て方を見てみましょう。

左官屋さんの「新たなプロの育て方」


原田左官、という左官屋の社長さんが2018年に出した「新たなプロの育て方」という本では、修行に時間のかかる左官屋を若手に嫌がられることなく、技術をどう習得してもらったか、という内容を説明しています。




上記動画でも学べますが、要点まとめると・・・

・自分のスマホで録画して見返してもらう
・動画を見ながら復習
・若手の成長をきちんと祝う
・若手がやめるのは人間関係!

というものとなります。(興味ある人は本なり動画なりきちんと見てくださいね!)

山本五十六の「やってみせ 言って聞かせて させてみて 誉めてやらねば 人は動かじ」 と本質は同じだな、と思います。

革は実際に見て触らないとわからない情報が多すぎる


まぁ、実際に触ったり手を動かさないとわからない情報が多すぎます、革は。

「失敗するのはタイムパフォーマンスやコストパフォーマンスが悪い」「だから動画や説明聞いたほうが賢い」と思う気持ちはわかります。でも、失敗したくないなら、さっさとお金払って教室にいったり、働いて習得したほうが良いです。

動画で学びたい!というならば人の倍以上、作って失敗して、原因を考えて、リトライしていくしかありません。

YouTuberが「このやり方が正しいんです!」「この革がいいんです!」と言っていたとしても、それは「君の環境で」「君の買った革で」「君の作りたいものに対して」そのやり方が正しい、というだけの話です。それくらい革は不確定要素が多すぎます。タンニン革もクロム革も性質・性能全然違うのに、全部同じ「革」というくくり方なんだものなぁ。


さぁ、実際に触ろう、聞こう ムラキの今後予定

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直近では下記2つのイベントで客寄せピエロやっています。大丈夫!コワクナイヨ!ほんとダヨ!

2月17日(木)~19日(土) 開催



3月3日(金) 開催


上記研修事業は大阪府、と書いていますが「オンライン可能」となっています。実際会場では来てもらって触って知ってもらうものをなにか用意はしておきます。

カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。
今回は、皮革業界はAIで「革に役立つものを作る」という夢は見られるのか?という話。AIによるイラスト生成についてレクチャーしてくれます。ぜひ、ご覧ください。

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通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしていますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。

当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。

人気イベント「本日は革日和♪」および関連イベントが明日から東京で開催されます。このほか、今後のスケジュールなどは下記のリンク先をチェックしてください。

  「本日は革日和♪」

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毎度です!「確か中学生の頃にブレードランナーの原作は読んでいるはずなんだよ。ただ、読みづらくて内容覚えきれていないな」村木です。

まぁ、SFなりが一番おもしろいのって小学生高学年や中学生の頃じゃないかなぁ、と思います。SFは「こういう技術があれば社会にどういう影響が及ぼされて、どういう商売が出るか」という想定が行われているので読んでいて勉強になります。

で。今回の話は、

・まさかAIによるイラスト生成がこの4か月でこれだけ進歩するとは・・・
・AIイラスト生成で鞄や靴のデザインはできるのか?
・でも高額なパソコンが必要なんでしょ?いえいえ!そうでもないのよ
・じゃぁ、それがどのように革業界に影響を及ぼせられるのか

という話をします。

いつものごとくオチから話しておくと、

「玉石混交のデザイン100点は作りやすくなる。そこから玉に磨くのが人間の仕事かな」

というものとなります。

さて、今年も終わりで1年振り返ると・・・

今年もコロナは解決しませんでした。

前回のスペイン風邪が終結に5年の年月を要しましたが、今回もやっぱり5年かかりそうだなぁ、と。
スペイン風邪はちょうど第1次世界大戦時のパンデミックでした。今回はインターネットやら、世界も進歩したし、3年くらいでパンデミック終結かな、と思いましたけど無理そうですね!


スペイン風邪、というけどスペインは悪くないのに、疫病に名前つけれているのはほんとにかわいそう。

AIによるイラスト生成がこんなに進歩するとは・・・

今年前半ではテレビでVRがよく取り上げられていました。「あー、VRゴーグル買うかなぁ」「でもやりたいこといまいちないんだよな。でも新技術は体験したいしなぁ」「日本タンナーズ協会の360度VR動画はほんとに面白いんだがなぁ」「VR動画なり写真の記録はやっておきたいな」とウダウダと見守っていました。ThetaVを買って、360度写真撮影は以前からちょこちょことはしていました。



が、VR新年(記憶している限り3回くらいは言われているなぁ)になるかと思った矢先、発表されたのがAIによるイラスト自動生成。これが毎週ごとに進歩進化していきました。見ていてぞっとするレベル。

AIによる画像自動生成の流れ、が突然動き始めた8月

AIによるイラスト生成ソフトはStable Diffusionが8月に発表したのがスタートかな、と思います。ここから急速に進歩進化していきました。


プロンプト、と呼ばれる呪文を入れると自動でイラストなり写真を生成する、というものです。
どんなものでもOK!ということはなく、「自動生成は指が6本になる」などの問題があったのですが、急激な進歩や進化でどんどんと発達していっています。

AIによる画像自動生成の面倒くささと、パソコンのスペックと、突然楽になった10月
AIによる画像生成に要求されるパソコンスペックは結構重ためでした。性能が足りていないと生成するのに時間がかかったり、作られるイラストの大きさが小さかったり。わかりやすくいうと「最低でも10万くらい、、できれば15万円以上お金かけないとちょっときつい」というものでした。

また、導入もパソコンにプログラム入れるなり、1か月20$なり10$なりの費用もかかりました。まぁ、ちょこっと遊んだりしましたが、10月に「Web上で無料でできるよ!」というシステム「Mage」が発表されました。えっ!マジで!と叫んだものです。


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こちら、Web上で完結するため、画像生成に30秒ほどの時間はかかりますが、私のパソコン(8年前くらいに買っていて、1万円くらいのGPU放り込んでいるもの)でも動いてくれました。

実際に自動生成でバッグや靴や財布のデザインを作ってみよう!

このMageのおかげでAIによる自動生成は格段に楽になりました。実際にやってみましょう。


バッグのデザインを作ってみる

使い方は簡単。Mageのサイトを開いて単語を英語で入れていくだけ。


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イラスト生成のコツはひたすら、トライ and エラー and リトライ!

漠然とした単語を入れるよりも限定すればするほど狙ったものは出やすいかな、と思います。下は「bag alien」と入れたものです。

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なんだこりゃ。「エイリアン+バッグ」だとこうなるのかぁ。もうちょっと細かく「Bag alien space」と入れると・・・

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「バッグの外側に宇宙かけばいいだろ!」的になっているな、これ。「bag alien shape」と入れると・・・

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違うなぁ・・・バッグの外側にエイリアンかけばいいんだろ!的に考えていやがるなこいつ。エイリアンのイメージが古いな、これまた。

「alien bag green shape」と入れると・・・

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お!ちょっと良くなってきたな。やはり限定すればするほど良いように思えます。

AIに指示することを「呪文を入れる」と表現しますが、呪文をどのように入れるか、などは試行錯誤していくしかありません。いろいろ試してみました。

AIで作ったバッグや靴や財布

バッグ

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bag alien系列で生成。

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「shoes doraemon」で生成。あぁ、なるほど。色合いか・・・

財布

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「space+wallet」や「doraemon+wallet」

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AI 自動生成の仕組みを考えると何が得意で何が苦手かわかってくる

AIによる自動生成は単語を突っ込んで、Web上に出てくる検索結果を組み合わせている、というだけのものです。AIさんはspaceやらbagやらを明確に区別しているわけじゃありません。

正直、AIはそれほど賢いわけじゃありません。ただ、彼らはこの検索して組み合わせてアウトプットする、という作業を何十回、何百回、何千回繰り返して、どんどんと蓄積して賢くなっていきます。


AIでデザインをする際に何が苦手なのか?

例えば、doraemon+shoesを見るとわかるのですが、「こちらの求める具体的なキャラクター」を「靴に移す」という場合、キャラクター画像を載せておけばいいんだろ!ではなく、「キャラクターを構成する色彩を靴に載せれば良いんだろ」と考えているんでしょうね。doraemonのフォルムを靴で表現するというのは、私の呪文では難しいわけです。

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ただ、画期的な形や機能性を生み出すのは苦手です。財布あたりを見ればそれがよく分かるかと。

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既存品の財布の形を組み合わせたり、色合い変えただけですな。「コインしまうのにこんな画期的な方法があったのか!」というようなものは、できないわけです。
AIでデザインするうえで得意なのは?
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上のバッグは「alien+bag+shape+black」を延々と行いました。20点くらいやったかな。その上で「おっ!エイリアンっぽいね!」と思ったものです。

AIが得意なのは「何度も何度も何度も何度も同じ作業を繰り返す」ということです。
玉石混交、と言われる中で、石みたいな結果を100点1000点出すのが得意なわけです。その中から「これはいいやん!」と玉を取り出すのが人間じゃないとできない役割なわけです。

上記サイトのMageは、いちいち「単語入れる>駄目だったのでブラウザーバックする>再度クリックする」という手作業が必要となります。

ですが、これもこの数か月で「高性能なパソコンなら1クリックで10点以上のAI画像を出す」というものも出てきました。

AI画像は法律的に問題はないのか?


先に書いておくと、未だにグレーゾーンで喧々諤々やられています。

AI画像は「ネット上にある画像を勝手に拾って、無断で組み合わせて作り出す」というシステムです。素となる画像が絶対に存在するわけです。

自動生成AIの中には、「こちらで用意した画像を100点なり放り込んでそこから組み合わせを延々と出させる」というものも存在します。この際に用意した画像・・・例えば手塚治虫の漫画なり画像を100点用意して学ばせる。そのうえで、「手塚治虫風のバッグを出して」などとやれば格段にそれっぽいものができあがります。これは著作権的に間違いなくブラックとなります。

では、「ネット上にある画像を特定せずに勝手に使ったらどうなるか」というのがグレーゾーンで、現在、喧々諤々言われている最中です。


革業界はAIを使えるのか?

今回は画像自動生成AIの話をしましたが、この4か月くらいでイラスト以外も急激に増えています。多分1年後にこのblogを見ると大笑いするくらいに進化が急激すぎます。

文字を入れると3Dデータ作れる、というのはものすごいですね。


じゃぁこれらがあるなら今後デザイナーや文章を書く人はいらなくなるのでしょうか?答えはもちろんNOです。

AIで生成されたものには手を加えないと、まだ現実的じゃない


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上はSFマガジン2023年2月号の表紙ですが、下記のnoteはこの表紙を作った人の作業の紹介です。


見ていただいたらわかりますが、「なんか単語入れてポンッ、でできるんでしょ?」と言えないくらいに作業と時間をかけています。

結局、人間が「これは良くてこれはダメ」という作業が絶対に必要なわけです。上記ならば「SFマガジンの表紙としてふさわしいものは」というジャッジを下せるのは人間だけです。

「新しいもの」というのは無から生み出すのではなく、既存のデザインなり考え方の組み合わせです。それをどう良いかor悪いか、と判断するのは人間がやることですね。

画像生成AI「Stable Diffusion」を使って新しいインテリアデザインを作成しまくる試み - GIGAZINE

今月のまとめ:玉石混交の中から玉を見出して磨くのは人間じゃないと無理

AIによるイラスト生成は、ほんとにこの4か月でとんでもなく変化しています。

ですが、「これはいいものだよ」というのは人間がやるしかありません。

このblogでも何度も何度も書いていますが、「企画・デザイナーがいないと売れる商品は作れない」です。
AIはこのデザイナーを助けてくれるとは思うツールです。その一方で個人レベルでも無限にある石(=箸にも棒にもかからないような雑多なもの)を手に入れやすくなり、そこから玉(=実際に金に変えられるレベルのもの)に磨きやすくなった、とは思います。

AIって大仰そう!なんて思わずに、今回取り上げMageで単語を入れるだけでも結構遊べますので気楽にいじってみてください。AIは革業界でも今後役立つ知識で技術だと思います。



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今年も一年ありがとうございました。
また来年も取り留めもなく書いていくと思いますので、読んでいただけたら幸いです。

・先月のJLIAblogの裏側、というか、文字数調整のため掲載見送りとなったテキストを完全版として下記に書いておきました。


カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。
今回は、「ひょうご皮革総合フェア2022」とタンナー見学バスツアーで見るタンナーの違い。皮革産地としてお馴染みの兵庫県たつの市で行われたイベントと、それに合わせて村木さんが主催したバスツアーでタンナーをめぐり、現地取材し、リアルにレポートしました。ぜひ、ご覧ください。

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通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしていますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。

当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。

人気イベント「本日は革日和♪」および関連イベントが明日から東京で開催されます。このほか、今後のスケジュールなどは下記のリンク先をチェックしてください。

  「本日は革日和♪」

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毎度です!「コロナ明けても明けなくてもこの時期は毎年苦しんでいるような気がするな」ムラキです。秋は忙しいんですよ、普段の仕事もイベントも。

さて、今月は3年ぶりに開催された「ひょうご皮革総合フェア2022」見学とタンナー見学バスツアーの模様。それを通じて、「タンナーによる革の違いってどういうの」という話です。

オチとしては「ここが一番いいタンナーなんです!というのは<それ、あなたの感想ですよね?>という程度でしかない」という話となります。

タンナー見学バスツアーってなに?


私が5~6回は企画運営しているバスツアーとなります。いつからやっているのか真面目に思い出そうとすると、結構大変なくらい前からやっていますね。

姫路駅集合・解散でバスでひょうご皮革総合フェアを見学して、タンナーさんを2軒巡る、という内容です。

今年のタンナーは昭南皮革とオールマイティー。そして、アルファレザーの皮革アウトレットを見てから解散となりました。

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「ひょうご皮革総合フェア2022」ってなに?


コロナ前は毎年、兵庫県たつの市で開催されていたイベントです。皮革総合フェア、というだけあって革のお祭りイベントとなります。次のようなイベントがあります。


レザーファッションショー
(赤とんぼ文化ホール 大ホール)
皮革を使って制作した衣装で、プリンセスたつのや龍野北高校生がモデルとなり、華やかなファッションショーを開催します。

革製品即売会
(青少年館体育室、赤とんぼ文化ホール前屋外テント)
国産の天然皮革で作られた靴、カバン、ベルトなどの革製品を販売します。

皮革素材即売会
(青少年館ホール、赤とんぼ文化ホール前屋外テント)
地元、たつの市、姫路市のタンナーが製造した皮革素材や、製品をタンナー自らが販売します。また、ペンケースや小物入れが制作できるレザークラフト教室も開催。

革細工体験コーナー
(赤とんぼ文化ホール 大ホール ホワイエ)
たつの市産の天然皮革を使った動物革細工などの制作体験コーナーを設けます。

学生による皮革作品の展示
(赤とんぼ文化ホール 中ホール ホワイエ)
龍野北高等学校総合デザイン科、上田安子服飾専門学校、神戸医療福祉専門学校三田校の学生作品の展示をします。

ひょうご皮革総合フェアではニューレザーコンテストの解説をした


ツアーに参加される方には会場の屋台なりでご飯を食べておいてもらい、会場のイベントや物販なりを楽しみます。

で、私が会場でやるのはニューレザーコンテストの解説です。

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会場で行われるニューレザーコンテストは、コロナになってからは9月頃に別会場で行われるようになりました。これはこれで見やすくなったので、今年はどうするのかな、と思ったらコロナ後と同じく9月に別会場で審査。11月のひょうご皮革総合フェアでは受賞作・入賞作だけ展示、という形式になりました。たしかにこのほうが見やすいかな、と思います。

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9月の審査会場の様子はこちらをご覧ください。

バスツアーでは希望者のみに入賞作品の解説をします。入賞した作品革はどう他とは違うのか、というのを推測ですが解説しています。まぁ、革って「ここが他と違う点なんだよ」なり解説しないとわかりづらいですからねぇ。

会場では昨年受賞した革をカバンや靴の職人にお願いして作ってもらった製品も展示されています。

この取組みは、「どれだけ魅力的な革だとしても製品にならなきゃ良さは理解できない」ということを実感させられますね。

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会場では学生の革作品も


龍野北高等学校総合デザイン科、上田安子服飾専門学校、神戸医療福祉専門学校 三田校の学生の革作品も展示されています。

学生さんの作品はセオリーなどに縛られず面白い発想が見られるので、見ていて面白いですね。

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革製品や革素材販売も

会場では革製品販売のメーカーさんやタンナーさんによる素材の直販も行われます。3年ぶりということで来場者さんは最盛期よりかはちょっと少ないかな、という印象を受けました。

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バスで昭南皮革へ


たつの市の赤とんぼホールからバスで40分ほどで姫路市御着の昭南皮革さんへ。

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こちらは日本でも数少ないピット槽を使ったタンニン鞣しでベンズ革を作っています。このタンナーさんがこだわるのは鞣しの技術と原皮。原皮を仕入れる際に最上の原皮を仕入れ、そこからピット槽を使った頑強なタンニン鞣しを、ベンズと呼ばれる背中の部位だけに施します。結果的に出来上がった革は頑強な革となり、ベルトや靴底に最適な革となります。



当日の模様

原皮倉庫から石灰漬け、ピット槽、乾燥などを見させてもらいました。ツアー参加者からは「ここまでこだわって作っている、というのがよくわかりました」と好評でした。

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姫路市高木のオールマイティーに



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こちらのblogでもちょくちょくと登場しているオールマイティーさん。今回のツアーでは鞣し工程や、自社で作った変わった革を紹介してもらえました。

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熊やらイノシシやら。。って、このイノシシ、やけに固くて強いな。もしかして冬原皮?

「せやな。冬にイノシシは脂肪を蓄えて体の前面が鎧のように固くなる。で、それがわかっていながら鞣してみたけど、到底これでカバンなどは作れないくらい固く仕上がっている。もしこれを使う、となると一度水戻しして裏からシェービング(裏面の肉取り作業)するしかないなぁ」

シェービングって、あぁた、これはもう機械にかけられないでしょ?

「だから手作業でやるねん」

うんざりだな、それは

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オールマイティーさんのところでは革、とそれで作った革製品も見させてもらいました。もちろん革製品は違う業者さんが作っています。

過去のJLIAblogでも書いていますが、オールマイティーさんは全国のジビエ消費された害獣などの革を積極的に請け負っています。先程の昭南皮革とはある意味真逆のタンナーさんといえます。

過去に紹介したこともあるアルファレザーさんが残念ながら来年頭に廃業される、とのことです。現在在庫として持っていた革のアウトレットセールをしています。

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で、今回のツアーでは最後に倉庫に伺って革を購入できるようにしてもらいました。

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ちょっと想定以上の枚数があり頭が痛くなるレベルでもあります。
このタンナーさんは仕上げがほんとにとんでもないレベルで、前述のニューレザーコンテストでも常連入賞者でした。


この後、30分ほどで17:30に姫路駅で解散しました。

今回行った3社のタンナーは真逆。だからタンナーは面白い


今回伺った昭南皮革、オールマイティー、アルファレザーの3社はそれぞれが得意分野が違います。

昭南皮革は原皮と鞣しにこだわり、オールマイティーは鞣しと変わった原皮や仕上げにこだわり、アルファレザーは仕上げにこだわっている。

兵庫県の姫路市とたつの市には100以上のタンナーが登録されていますが、それぞれに得意ジャンルが異なるわけです。設備や技術、仕入れルート、知識が各々で異なります。

このJLIAblogのタイトル、欧米ブランドに「負けていないぞ !」というのはたしかにそうだと思います。

ある面では欧米のタンナーのほうが優れていますが、違う面では日本の特定のタンナーのほうがはるかに得意、という面は数多いです。

色々な場所で革の説明を行いますが、「某タンナーだから良い革です!」なり「ある国で作られているから良い革です!」、なんてことはありえません。カバンなのか、靴なのか。それに対してハリや腰、硬さや色、なにを重要視するのか。それらを見極めた上で自分や製品にとって最適な革を見極めるわけです


模型のイベントに出展して革の話をしてきた

GARAGE WORKS COMMUNICATION



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11月の最終木曜・金曜・土曜の3日間行われた素材博覧会。その翌日、日曜には模型イベントに出ていました。で、そこでも革の話のセミナーをやりました。


イベント主催者「ムラキさん、セミナーやるにしても何て宣伝する?」

んー、それじゃ「模型に役立つ革の知識」という題名にしておいてください。


食肉産業の副産物の皮と革・革の鞣しの違い・価格の見方・レザークラフト工具の値段・縫い方やカシメによる革の固定方法

革の特徴・模型における革利用の提案(工具入れ・工具かけ・ディオラマの土台)


などを解説。会場では、「模型でただでさえ時間と気力とお金使っているのにこれ以上趣味増やせられるか!」という声もちらほら。

「革は極めようと思わなくていいですよ。ちょっと工具固定するポケットほしいな、と思ったときに、布や3Dプリンタよりも遥かに手軽に自分の思ったものが作れる。それは技術的にはレベル1か2までで十分。初期費用も5,000円あれば足りるし、床革使えば1,000円未満ですみますよ」と紹介しておきましたわ。

まぁ、ハマると時間とお金と気力はガンガンと吸い取られますが、それはどんな趣味も同じです。

知ってもらう努力を怠ってはいけないなぁ、と


こちらはひょうご皮革総合フェア2022の会場でみかけた掲示物です。

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さまざまなセミナーなどでもバスツアーの最中でも口酸っぱく言っているのですが、革は食肉産業の副産物、、というか、余り物を使っている産業です。

動物から肉をもらい、その上で皮を使わせてもらっているのが皮革業界です。皮革業界にいると当たり前の考え方なのですが、こういうことをきちんと伝える努力をしておかないと、何年何十年先にしっぺ返しを食らいます、確実に。


誰が見ても最高で最適な革やタンナーは存在できないし、革は食肉の副産物。
こういうことを今後も発信して消費者に理解してもらわないことには、現在のように革が普通に買える経済は維持できません。

これを見ている方が業界のためではなく、自分のために、「革って面白いんだ!」と発信してもらえれば幸いです。

ムラキの今後予定


とりあえずは年内予定(イベントなど)は終わり。イベントでパートさんにぶん投げていた仕事を早く片付けないと。

カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。
今回はニューレザーコンテストと魚の革の話。ものづくり、イベント運営、情報発信と幅広く活躍する村木さんが、皮革産地・兵庫県姫路市の現地で独自取材。つくり手の立場からリアルにレポートします。ぜひ、ご覧ください。

*   *   *

通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしていますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。

当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。

人気プロジェクト「本日は革日和♪」の参加イベントが明日から横浜で開催されます。このほか今後のスケジュールなどは下記のリンク先をチェックしてください。

  「本日は革日和♪」


*   *   *


毎度です!「コロナ前の秋の忙しさだけど、回復はもうちょっとかなぁ」と思っているムラキです。

コロナ前のイベントの忙しさが戻ってきたように思えます。その一方でコロナの影響+イベントが増えたことで人の取り合い+海外客が相変わらず入ってきていない、という状況が続いています。まぁ、限られたパイの奪い合いしているようなものですからねぇ。

来月からは国によるGoToトラベルや、諸外国からの入国条件緩和も予定されているようなのでどうなることやら、と思って記録しておきます。

さて、今月のblogは

・ニューレザーコンテスト見てきた!

・新喜皮革で魚の革の話を聞いてきた

という内容となります。

例年通りニューレザーコンテストが開催された



今年も無事に開催されたニューレザーコンテスト。タンナーさんが自分たちの技術とセンスを注ぎ込んだ革を見せてくれます。
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タンナーさん向けのコンテストなため平日開催、かつ、1日のみの開催となるため見に行きづらいイベントではあります。
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今年も動画を撮影してきて、気になった革を紹介していますのでまたご覧ください。

新喜皮革で魚の革の話を聞いてきた

動画でも紹介していますが、新喜皮革さんの馬革が今年も出展されていました。先日も新喜皮革さんの魚革が新聞記事に載っていましたので、取材を申込みをしました。

今どんな魚の革作ってみたんですか?

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ーーー5年前に見たときはブラックバスと近大マグロ作られていましたよね?そこから色々増えたんですか?

「やっぱりあれから色々な話が来たよ。現在はブラックバスや近大マグロ以外にも鮭やブリ、鯛などもやったよ」


ーーーブラックバスとは違うの、やっぱり?どういう点が苦労したんですか?

「近大マグロを一番最初にやりましたから、あとは楽でしたね。

近大マグロって脂が多い。脂が残っているとなめし剤がきれいに入らないし、脂の匂いが残るんだよ。で、その脂抜くのが難しい。近大マグロは脂がものすごく多いから、苦労した。その後にやったブラックバスや鯛やブリはいろいろな難しさはあるけど、近代マグロの脂抜きよりかは楽だね」

ーーーじゃぁ近代マグロに比べてブリや鯛は楽なの?

「ブリや鯛、サーモンなどもそれぞれの難しさがある。馬とは違う難しさが魚、というものにはあるね。

脱毛、、、ならぬ、脱鱗をしなくちゃいけない。業者によっては鱗を剥がした状態で皮が入ってくることもあるが、それでも1枚1枚鱗が残っていないかチェックは必要。そもそもの原皮が薄いから、鱗を外す際も気を使う。

さらには革の鞣しで重要な乾燥工程。これも現状1枚1枚釘で板に打ち付けて乾燥させている。今の枚数ならいいけど、数百枚とか鞣す必要があるときは今のやり方では無理だろうなぁ。手が足りなくなるね。

魚の鞣しでは水温管理が肝心。
魚、という時点でちょっと高い温度になると皮が溶けてしまう。さらにサーモンなんかは寒い地域の魚。でもブリなんかは回遊魚だから寒い地域、暑い地域で採ったかによっても変わる。また、寒い地域で脂が載っていると今度は脂を抜くのも大変」


ーーー大変なことばっかりじゃないですか!! 新田社長は社長だけど、新喜皮革創業の会長さんから「こんなのやるな」とか言われなかったの?

「全く言われなかったよ。新喜皮革はコードバンで有名やけど、会長が好奇心があったんだよ。人がやっていないことをやってみたい、と。だから、そういう気質をでやってきている」


ーーー社長的には魚の皮を鞣して革にしてバンバン市場に売っていこう、と思うの?

「この革素材はお土産物屋で扱う素材じゃないと思っている。もちろん素材は素材でしかないから、これでかばんや財布、靴などを作って市場に出てもらいたいとは思う。ただ、そのときに『誰でも買えます!』じゃなくて、素材の価値を高めていきたい」


ーーーこの素材とSDGsに関してはどう思われます?

「追い風だと思う。日本は島国で魚をたくさん食べているのに、魚の皮を有効活用しきれていない。だからこそ、有効活用して日本国内のみならず海外にもアピールしたい。海外のブランドにもこの魚革を使ってもらいたいと思っています」


ーーーこの革を今後主流にしたいの?

「していきたいね。新喜皮革のマークは今現在は馬のマークだけど、後々にはその隣に魚が飛び跳ねているかもしれないよね」

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魚革の製造工程

ーーー製造工程って見てもいいのかな?

「ええよ。映したらだめなものはきちんというからいいよ」

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ーーーーこれ、試験タイコみたいなものじゃないですか。

「小さいからこのタイコくらいでまだ足りる。今後需要高まったら大きくしないと無理」

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ーーーこれが乾燥工程?

「そう。小さいから板に釘で貼り付けていく。さっきも言ったように従来の馬革と違い大きさが小さいからこそ、手作業の割合が多くなるんだよ。ネット張りのほうが効率はいいんだけど、そういう設備がない。」

ーーー東京だったら豚革作っているからあっちのほうが設備小さいんじゃない?

「設備が小さくても豚革の設備では魚は鞣せないよ。ズタボロになるな」

ーーーまぁ、そりゃそうか。

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(※上記は皮革大学の製造実習でムラキが実際に行ったシェービング体験の写真です)


「例えばシェービングという皮の裏側の肉面を取る作業だけど、本来は機械で行うよな。でも魚は小さいから機械にかけたらズタボロになる。で、そうなると昔ながらの方法で1枚1枚手でやっていくしかない。現状の枚数では手作業でできるけど、これが5倍10倍になったらそういう機械が必要になる。」


ーーー現状の生産枚数ならば手作業でいけるけど、将来的には不安ですねぇ

「でもこの革はもっと知ってもらいたいなぁ」

とのことでした。
10月7日(金)・8日(土)、は新喜皮革とペレテリアによる「レザーフェスティバル」が開催されます。また、新喜皮革ではYouTubeチャンネルも開設されました。

ムラキの今後予定

2022/09/29−10/01
横浜「素材博覧会 横浜」
「本日は革日和♪」革日和ブースにてフェニックスとlizedが出展していますが、ムラキ個人が身内不幸に付き木・金は留守となります。



2022/10/14-16
東京 「浅草エーラウンド」



2022/10/21-22 
大阪 「本日は革日和♪」


2022/10/23
大阪 「テストシューズ製作(実演)セミナー」
 《熱可塑性フレキシブル透明マテリアルを用いたテストシューズ製作》


カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。
今回は、5月更新分に続く<革とSDGsと>の第二弾です。老舗タンナー 山陽さんの取り組みや今後の展望などをじっくりインタビュー。皮革業界のSDGs最前線を探ります。ぜひ、ご覧ください。

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通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしていますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。

当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。

人気イベント「本日は革日和♪」および関連イベントが明日から東京で開催されます。このほか今後のスケジュールなどは下記のリンク先をチェックしてください。

  「本日は革日和♪」

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毎度です!
「コロナ前の秋の忙しさが戻ってきたなぁ・・・」
ムラキです。

今週あたりからイベント続きとなります。コロナ前のような忙しい秋が戻ってきたな、と思います。その一方で「また緊急事態宣言なり出るんじゃないのか?」「出たらどうしよう」など考えるとイベント主催者の立場としては胃が痛くなりますね。

さて、夏まっさかりの8月、皮革大学に行きつつ姫路のタンナー、山陽さんにお邪魔して色々と話しを聞いてきました。

山陽さんは日本最大級のタンナーさん。以前から革業界のSDGsを調べていたところ、山陽さんのHPがしっかりSDGsを告知されていたので、それに関して話を聞きに行ってきました。

今回の話は革業界のSDGsや、タンナーもここまで考えて革を作っている、というのがまとめとなります。

「自分の会社はSDGsにどう関わることができるんだろう?」「17の目標って何をどう考えれば良いんだろう」と、自分のことを考える時に一助になれば幸いです。

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山陽さんは日本最大級のタンナーであり、過去に2度位見学ツアーを組んだことがあります。その際には、見学者に「タンナーが全部この規模だと思わないでください!ここが大きすぎるだけで、8割は家族経営くらいの規模です!」と、注意しなきゃいけないほど巨大です。

革業界のSDGsについて調べていると、山陽さんのHPが非常にしっかりと作られていました。

SDGs達成への取り組み | 株式会社山陽 | Sanyo Leather

山陽さんにアポイントメントを取って話を聞きに行きました。

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革業界のSDGsというと

革業界でSDGsというと、SDGsの17の目標で水や畜産に関することを主目標に掲げるパターンが多いのですが、山陽さんは驚きの9目標。SDGs17目標の半分以上です。しかも、それぞれに対してちゃんと2030年の目標を個別に設定しています。

SDGs達成への取り組み | 株式会社山陽 | Sanyo Leather

2 飢餓をゼロに
3 すべての人に健康と福祉を
6 安全な水とトイレを世界中に
8 働きがいも経済成長も
9 産業と技術革新の基礎をつくろう
12 つくる責任つかう責任
13 気候変動に具体的な対策を
15 陸の豊かさも守ろう
17 パートナーシップで目標を達成しよう

なんでこんなに動きが早かったの?

ーーーーー山陽さん、よろしくお願いします。今回SDGsの告知ページを読ませていただきましたが、山陽さん、このSDGsの動きに対して革業界の中でも早めに告知されていたし、中身もしっかりされていましたよね?これはなんでですか?

山陽さんー業界団体がタンナー向けにSDGsの説明会を開催してくれたので聞いてみると、タンナーさんがやるなら、こういうのがありますよ、と言われたので、当社の中で『当社がやるならこうかな』というのを入れてきました。

ーーーーー山陽さんレベルなら以前からしっかりと環境意識があったから素早く対応できたってのはあるの?

山陽さんー当社は革の鞣しで使っている水を環境に負荷かからないように浄水するのを、自社の設備で全部やっています。

ーーーーー自社!? 自社で水処理全部かぁ・・・。

山陽さんーそうなんですよ。だから水に関しては普段から意識していました。それ以外にも、今まで作ってきた革が結果的に環境問題を考えるきっかけになっていた、ということも多々あります。

SDGsについて問い合わせってあるの?

ーーーーーSDGs、ということに関して革業界からの問い合わせなり動きはあるの?

山陽さんー革問屋さんからSDGs、といえる革ってあるの?とは言われます。ただ、「じゃぁSDGsの革ってなに?」「SDGsのどの取り組みに対しての革だったら良いの?」と言っても問い合わせされているお客様の方もちょっと・・・ふわふわ、っとしたイメージで問い合わせされます。

革、という素材は食肉産業からの副産物を使っています。その時点で当社ではSDGs目標の2「飢餓をゼロに」の目標には関わっていると思います。

ーーーーーSDGs目標の13「気候変動に具体的な対策を」で革の廃棄物減少を掲げられていますよね?

SDGs達成への取り組み | 株式会社山陽 | Sanyo Leather

山陽さんー下記に掲げているように、この廃棄物の割合を減らしたいと思っていますね。

「廃棄物割合:原皮に付着している泥・糞・塩等の付着物及びフレッシング時の脂肪肉片・バンドナイフ時の床面部・WBのSHV時の青屑等の除去により、投入原皮乾燥重量の60~80%が主製品となり、それ以外の約10~30%が副産物としての販売もしくは引き取り。乾燥後の廃棄物としての縁断ち発生率は5%未満。断ち屑等の処理方法が今後の課題」

ーーーーー鞣した後で駄目だった、とか、使えなかった、とか、縁断ちした革をどう活かすか、ですよね?

※縁断ち=端っこのふわふわっとした部分は製品に使えないので、出荷前に切り落としておく。

山陽さんー例えば革を粉砕して紙や木に入れる、など考えていますが、うまくいっていません。紙に革の破砕物を混ぜ込んで靴の中底に使えない?と言ったのですが、初期投資や現状の素材のほうが便利、ということで実用化できませんでしたねぇ。

ーーーーー従来とは違うアプローチをしないことには、従来を越えた解決は出せませんものねぇ。むぅ・・・。

生産管理課ってどういう仕事?

ーーーーーSDGs目標の9「産業と技術革新の基礎をつくろう」で見ると生産管理課を新設ってあるけど、どういう仕事なんですか?生産管理というと品質チェックが仕事なんかなぁ?でも山陽さんが今までそれやってこなかったのかな、と思ったんですが。

山陽さんーもちろん皮革素材の品質管理はきちんとしてきました。ですが、この生産管理課が行うのは品質管理や物理強度管理や化学物質管理です。化学物質は会社内の薬品がどこでどう使われて、残りがどれだけあるか。更には革の内部にどれだけ化学物質が残留しているか、なども管理しています。LWGってわかります?

ーーーーーえぇと、Leather Working Group、ですよね?世界のタンナーや薬品会社、販売会社共同で運営されていて世界に革を卸すならば今後はこのグループの認証取ってなきゃだめですよ、というものでしたよね?

山陽さんーそうです。この認証を取るためには『各革に六価クロムが含まれているか含まれていないか』というチェック項目もあるんですよね。そのためにはできた革に六価クロムがないか、とか、ISOに準じた負荷試験を行って革の中にどれだけ残留していないか、という外部試験があります。それに対して対策用意確認するのが生産管理課です。

Leather Working Group - Leather Working Group

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SDGs目標の13「気候変動に具体的な対策を」の中でトレーサビリティとあるけど

ーーーーー革のトレーサビリティってどういうの?トレーサビリティっていうと、「このキャベツはどこの農家さんが作ってくれた」とわかる、というような認識だけど、どこ産の革がわかるように、ってこと?

山陽さんートレーサビリティもLWGの一環ですね。
トレーサビリティは「どこの原皮」「どこで作られたか」だけじゃないです。その「革がどこで使われたか」もわかるように追いかけるのが目標です。

ーーーーー!! インプットだけじゃなくて、アウトプットまで追いかけるの!?どこの革屋で売られたか。どこのメーカーが買ったのか、とかまで、ってこと!?めちゃくちゃ大変じゃない!

山陽さんー大変だからいつ達成できるかな、とは思っています。どこの牧場で、どこで屠畜されて、どこの原皮屋で、どこのタンナーで鞣して、それをどこの革屋が販売して、どこの靴・鞄メーカーで使われたか、ということを含めたトレーサビリティです。

世界的にアニマルウェルフェア、という考えが主流となっています。動物をお肉にするときもちゃんとした屠畜場で屠畜されたものじゃないと駄目。動物に苦痛を与えるような屠畜をしている屠畜場の肉も皮も使わないってことです。欧州では原皮1枚1枚にしっぽ部分あたりにトレーサビリティのタグがついていたりしますよ。これも生産管理課の仕事のひとつです。

ーーーーー世界はすごいことになっているなぁ! そして生産管理課、めちゃ大変だな!!

山陽さんーSDGsの目標は、2030年までの目標ですから「すぐに達成しなきゃ!」というわけでもありません。

現状では、この革を巻いている巻紙(=包装紙)の番号を入れたら「どこの原皮か」などはわかります。ですが、将来的には皮自身に刻印して、それを調べると「どこの屠畜場で屠畜されたか」「どこのタンナーか」「どこの革屋で売られたか」などの管理を目指します。原皮にレーザーで刻印入れたりするんですよ

ーーーーー1枚1枚管理なんて無理ちゃう?

山陽さんーいやいや、LWG取っている海外のタンナーの革を見ると裏側にレーザーでバーコードが刻印されたりしていますよ。

ーーーーー!! うわぁ、世界は恐ろしい勢いで動いているなぁ。

家電会社と付き合うと彼らの規制に従うしかない

山陽さんーローズ指令って知ってます? 電気製品などに関するものに重金属を使わないように、という規制。

RoHS指令(ローズ指令)とは?誰でも分かるRoHS【2022年最新版】 | 株式会社オーミヤ

ーーーーーあぁ、以前金具屋さんから聞いたことがある。電気製品に使われるメッキはものすごくうるさいんだよ、と。

山陽さんーそうそう、それ。
革の世界では鉛を使うような鞣しはしていないけど、顔料で使われたりしていた。ですので、当社も引っ越しする際にそういう顔料を使わない、というようにしています。

10年以上前から環境規制がどんどん厳しくなってきていたから、社訓に環境に関してどう取り組むか、も書くようにしているんだよ。

ーーーーーそれは先見の明があるなぁ。

山陽さんーあまり詳しく話したら駄目だけど、電気製品のケースやカバーに革を使うことがあったんだよね。これで当社は電気製品の会社さんと付き合いができた。で、電気製品会社は前述しているローズ指令に関係するから、当社もこれに関して厳しく対処せざるを得なかったんだよ。

ーーーーーあぁ!なるほど!電気製品と関わるってのはそれだけ彼らの規制に則さなきゃいけないってことか!ケースといえども、家電に付属して販売する以上は同じ規制になるのか!それはきつい!

じゃぁ山陽さんとしては、SDGsが言われるようになったこの数年で対処対応してわけじゃないんだ!ってこと?

山陽さんー最初に「家電の規制に則してね」と言われた時、「こんなきついのは無理ちゃう」と思いましたよ。

10年以上前からいろいろな製品の素材作る、という付き合いしてきたから、このSDGsの際も慌てることはなかった。好きなもの作る、という会社じゃないんだよね。社訓にもあるんだよ。「お客さんのニーズに答えることが企業発展につながる。社員とその家族の幸せにつながる。だから、SDGsが言われてから慌てて考えたわけじゃなくて、今までの経験や素材がSDGsの目標設定に繋がっていったんですよ」

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ものづくり事例 | 株式会社山陽 | Sanyo Leather

山陽さんの最近の取り組みは?

2022年1月、ホームページを作り変えています。

株式会社 山陽、コーポレートサイトをリニューアル | JLIA 日本皮革産業連合会

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現在は、専従スタッフが月に10本の企画を更新しています。

読み物 | 株式会社山陽 | Sanyo Leather

また、月に1回、平日に見学を受け付けています。サイト内のイベント欄にて告知していますので、ご覧ください。

ーーーーー歴史も古く、でっかい会社なのにいろいろなことされていますねぇ

山陽さんーコーポレートサイトを新しく作り、読み物のページを充実させたことで、新規社員の採用につながりました。もともと同名で全然違う会社さんに入社しよう! と検索したら当社がヒットして、HP見て「面白そうやん、ここ! 」となって来てくれたんですよ。

レザー・デーも靴の職人さんや学校の先生、東京からファミリーで夏休みの自由研究のために来てくれました。ぜひ皆さんもお出かけください。

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新喜皮革さんも10/7(金)・8(土)にレザーフェスティバル予定

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姫路の新喜皮革さんは10月7日~8日、恒例イベント「レザーフェスティバル」を予定されています。

昨年の7月に開催されましたが、今年は10月の予定ですね。ペレテリアでは350万円のエスプレッソマシーンが味わえます。

「人に話したくなる革の話」/皮革における3Dプリンター活用と「ジャパンレザーアワード」受賞作品の技術変革 | JLIA 日本皮革産業連合会

21年6月のJLIAblogの裏側:350万円のエスプレッソマシーンで一杯おごってもらった話 | phoenix blog

コロナもあり、イベントもどうなるかわかりませんので下記の新喜皮革のSNSはチェックしておいてください。

SHINKI-HIKAKU co Ltd(@shinki_hikaku_co) • Instagram写真と動画

今月からのムラキの動き

9/1(木)~3(土)

「素材博覧会」(福岡県小倉) 素材博覧会小倉 9/1-9/3 with フェニックス&lized | 本日は革日和♪

9/7(水)



9/24(土)~25(日)

「ジャパンレザーアワード」応募作品展(東京都渋谷)お手伝い

9/29(木)~10/1(土)

「素材博覧会」(神奈川県横浜)


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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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